所属長が作業者になるな!
古山喜章です。
工場などの現場を伺うと、
所属長が平気でライン作業者の仕事をしている、
という光景を見ることがあります。
“あなたみたいな単価の高い人が、そんな作業するな!”
というと、
“僕がやらないと誰か人を入れなきゃダメじゃないですか?
その人件費はどうするんですか?”
と、平気で答える所属長がいます。
こういう考え方は、
工場だろうと店舗だろうと、お目にかかります。
この考え方には、
これ以上、生産性を落とさない為に、
という発想しかありません。
今よりも生産性を向上させよう、という考え方はないのです。
例えば工場の場合、所属長がラインに入ると、
結局、部署内への管理の目がおろそかになります。
となると、緊張感はなくなり、
ダラダラ作業して生産性が低下する、
事故が起こる、
改善が進まない、等ということになります。
ヘタすりゃマイナス、よくて現状維持。
これでは生産性は上がりません。
で、売上が伸びない、むしろ落ちる、という時代です。
となると、労務コストが変わらず、生産性は落ちてゆくのです。
所属長がラインに入るのは、それが一番ラクだからです。
そのような人物は結局、自分中心です。
業績や生産性向上に貢献する、という気持ちなどないのです。
考えることは放棄し、汗をかけばよい、と思っているのです。
そのような人物に、管理者としての手当を支給しているなら、
大いなる、労務コストロス、ですね。
所属長の役割は、作業者の調整弁ではありません。
業績管理と向上の任を負う、役割なのです。
コストロスとなるような、所属長はいませんか?
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