売掛金の回収期間を縮める努力してますか?
古山喜章です。
売掛金の回収期間が長いと、資金繰りが大変です。
それがわかっているのに、何も対策を講じていない場合があります。
“ウチは先方の条件に合わせてますから”
“この業界では、これが当たり前なので、努力してもムダです”
“そんなお願いをして、切られたらどうするんですか?”
などという声が上がってきます。
しかし、
“今は無理かもしれないけれど、言い続けていれば、
先方が何かお願いしてきたときに、
その交換条件として出しやすいじゃないですか!”
と申し伝えて、各自不安を感じながらも、
回収期間を縮める交渉を始めた企業がありました。
すると数か月後、
“不思議なんですけど、
お願いしただけであっさり縮まる取引先が数社あったんです”
と言うのです。
“どれくらい縮まったの?”と聞くと、
“150日が30日になった先が2社あります。”
とのことです。
しかもそれなりの取引金額なので、資金繰もかなり助かります。
もちろん、すんなり短縮できないところも多々あります。
が、営業マン一同、お願いすれば、短くなるところもあるし、
また、お願いしたからと言って、取引停止などはない、
ということが実感できたようなのです。
で結局、
今はダメな相手先にも言い続けてゆこう、
ということになったのです。
回収期間が長いと、その分、運転資金が必要になります。
で、銀行から借り入れをします。
すると、金利が発生します。
少ない利益がますます減ります。
結局、悪いことしかないのです。
回収期間が縮まるということは、
資金の回転が速くなる、ということです。
中小企業は回転で稼がねばなりません。
営業マンは通常、資金繰り、という概念がありません。
しかし、教えれば、理解はできます。
回収期間が長くて困っているなら、嘆くばかりではなく、
回収の意味・大切さを営業マンに教え込み、
早期回収できるよう、取り組んでみてください。
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