新たな働き方の取り組み
古山喜章です。
ネット上でのスケジュール&ファイル管理など、
いわゆる“グループ・ウェア”をサービスとするサイボウズ社が、
ウルトラワーク、という働き方の試みをされている、
という記事を労働新聞(12月3日号)で見かけました。
どのような働き方かというと、
働く時間帯、働く場所、の制約をなくす、というものです。
もちろん、一定のルールはあります。
1)個人・チームの生産性を下げない
2)上司・会議の指示を優先する
3)前日までに、居場所・仕事の時間帯をweb登録して上司の許可を得る
4)登録した時間帯は、連絡がつくようにしておく
加えて、現状の労基法を順守するのが前提、であることは当然です。
サイボウズ社は、
システムサービスを主力商品としており、
海外とのやりとりも日常的に発生しています。
事業所が点在している、海外拠点がある、
といった多くの企業で、そのサービスは取り入れられています。
つまりそもそもが、時間や場所の制約を越えたなかで、
どう効率よく経営を進めるか、ということのサポートが売りモノなのです。
そのなかで、どうすれば、
もっと効率よくサービス提供できるだろうか、
新たな働き方やそれに対応したサービスが生み出せるだろうか、
ということへの模索が、今回の試みだそうです。
働く時間や場所が制約されるから、
大きなオフィスが必要になったり、
人数分のデスクやロッカーなど、様々な備品が必要になります。
コストが増えて、経営効率が落ちるのです。
業種・職種にもよりますが、時間・場所の制約がなくても、
生産性を上げれる仕事はいくらでもあります。
サイボウズ社のような試みが各社で進めば、
古い古い労基法も見直されてゆくでしょう。
時差のある国とも、リアルタイムで商談やミーティングが簡単に可能な今、
現状の労基法けでは、とてもじゃないが対応しきれません。
この取り組みがどのように進んでゆくのか、楽しみにしているのです。
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