現代版「朝市のおばちゃん」
古山喜章です。
井上和弘の書籍で、
“朝市のおばちゃんにならえ!”とあります。
土地はタダ、在庫は持たない、現金商売、ですね。
持たざる経営の、お手本のような商売です。
それを知ってか知らずか、
最近、大阪ミナミを歩いていると、
それに似た商売の人を、見かけるのです。
さすがに地べたには座っていませんが、
みなさん、小さなダンボールを両手で抱えていたり、
昔の駅弁売りのごとく、
首にベルトをかかえて商品の入った箱を抱えていたりします。
で、売り歩いているのです。
“歩く八百屋ですぅ!”
“おいしいパンはいかがですか!”
“スィーツを販売しています!”
という方々を、チラホラと見かけます。
それもほとんど、
今どきの感じの若い女性が販売していますね。
歩く八百屋さんの方にお聞きすると、
地元近隣(堺市)では商売にならず、店はたたんで、
人の多いところへきて、1日中売り歩いています、
とのことでした。
しかも、夜だけかと思ったら、朝から売り歩くそうです。
で、その都度、
人の流れが多い場所や、見込み客がいそうな場所へと、
移動するそうです。
歩いているわけですから、土地代はかかりません。
(車を止めている駐車場代は必要ですね)
現金商売です。
(値引き交渉は多いそうです。それでも、店で売るより儲けは残るそうです)
在庫は若干あるかもしれません。
まさに、
現代版“朝市のおばちゃん”のごとくです。
(みなさん、おばちゃんではなく、おねえさんですが・・・)
きっかけはともあれ、
持つ経営から、持たざる経営にシフトした彼女たちの姿は、
なかなかたくましいものですよ。
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