10年後にどれだけ残っているだろうか?②
古山喜章です。
街を歩いてみていると、
10年後にはどれだけ残っているだろうか?
と感じることが時々あります。
~サンプル・ディスプレイ~
カフェや飲食店では、今も変わらずサンプル・ディスプレイを見かけます。
10年後にはその多くが、液晶表示になるのではないだろうか?
と考えています。
現状のサンプルでは、多店舗展開していれば、店舗の数だけ必要です。
営業中に売り切れになれば、そのサンプルを下げたり、
“品切れ”の表示をしなければなりません。
そのタイミングを巡って、クレームに発展することもあります。
また、古い汚れたサンプルだと、どうにも貧乏くさく、清潔感に欠けます。
何より、あのサンプルを入れ替えるのが一苦労です。
まあ大概、ショーケースの狭い扉を開けて、体をくねらせながら、
サンプルの入れ替えを行うことになります。
営業終了後に、遅くまでかかっての作業となりますね。
新メニューが出たとき、季節の入れ替え、などがあり、
店舗にとっては、できることならあまりしたくない作業なのです。
今、東京を中心に、液晶パネルの自動販売機が現れています。
カメラが搭載されてあり、前にたった人物を認識して性別や年齢を判別し、
それに見合った商品がオススメとして表示されたりします。
となると、
どこの自販機で、どのような人物が、どの時間帯に、どの商品を買ったのか、
が日々、データ蓄積されてゆくのです。
このデータを活かせば、ニーズに合わせた商品補給が簡単になります。
自販機は通信機器ともなっており、サンプル表示もデータで変更可能です。
ならば、
飲食店やカフェのディスプレイも、液晶対応可能じゃないだろうか?
と思うのです。
加えてタッチパネル対応にし、触れると商品説明などを表示する、
ということも、今なら可能です。
これまでのサンプル・ディスプレイとは、情報量が圧倒的に増えますね。
もし、そのようなシステムを、現状のサンプルメーカーが開発すれば、
他社とは異なる強みとなるでしょうね。
例えば、アマゾンなら、在庫が20点をきってくると、
“在庫15点限り”などの表示がシステム的に表示されてゆきます。
この表示が、買うかどうかで揺れる消費者の心理を後押しすることもあるのです。
既存の概念に捉われず、他業界での事例を自社に生かせないか、
常に考えながら、街の風景を見ておいてほしいですね。
活かせるヒントは、あちこちに転がっているのです。
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