組織のオヤジ化に気をつけろ ①
古山喜章です。
取り巻く経営環境の変化に、
素早く対応できない企業をよく見かけます。
それは、平均年齢が高い、高齢化しているから、
ということもあります。
しかし、決してそれだけではありません。
比較的若い組織であっても、対応が遅い、
という企業はあるのです。
つまりそれは、
組織がオヤジ化しているんじゃないか、
と、最近思うのです。
オヤジの習性 その1
~オヤジは変化することをいやがる~
例えば、
いつもと同じ店にゆき、いつもと同じメニューを注文し、
いつもと同じ歌を唄い、いつもと同じルートで帰る。
世の中がどのように変化しようとも、
自らの鉄板的行動を変えようとしない。
これがオヤジの習性のひとつです。
このような人材が組織に多いと、
いつもとおなじ取引先に営業にゆき、
いつもと同じ仕入れ先に同じ商品を同じ価格で注文し、
いつもと同じ会話を取引先と繰り返し、
いつもと同じように帰宅する、
ということに繋がってしまいます。
生産現場であれば、作り方を変えようとしない。
管理部門であれば、管理方法を変えようとしない。
となります。
つまりは、何も変わらないし、変えようとしないのです。
ぬるま湯的な行動パターンができあがり、抜け出そうとしません。
とにかく、これまでやったことのないことをするのをいやがります。
オヤジというのは、高齢でも若くてもいます。
もっと言えば、女性でもいます。
かつて、オヤジギャルという言葉があったくらいですからね。
組織といえども、個人の集団です。
オヤジ人材が多いと、組織はオヤジ化してしまいます。
そうならないようにするには、
2~3年で部署を変える、担当を変える、新たな仕事をさせる、
などという変化を、早い時期からさせてゆくことです。
そこから、変化を楽しめる人材が生まれてきます。
停滞するから、根が生えて、動きが鈍いオヤジ化してしまうのです。
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