固定資産の実査を行っていますか?
福岡雄吉郎です。
本年もよろしくお願い申し上げます。
3月決算の企業なら、本決算まで残すところ、
あと3ヶ月になりました。
3月末には、どの企業も在庫の棚卸を行っていますが、
固定資産の棚卸(固定資産台帳と現物の照合)は、
行われているでしょうか。
棚卸を行うと、過去に除却、売却済みの固定資産が、
台帳に計上されたまま、ということがあります。
固定資産の除却、売却のルールが曖昧だと、
このようなことが起こりやすくなります。
また、仮にルールが整備されていても、
使われていないパソコン等が、社長の知らないうちに売却され、
従業員がその代金を横領していた、という事例もあります。
・社内ルールの整備、運用状況
・従業員による固定資産の横流しの有無
・期末までに除却したい、使用していない機械・設備など
を確認するためにも、年に1度は、
固定資産の棚卸をされてはいかがでしょうか。
固定資産の数が多い場合には、
バーコード管理が効率的です。
現物にバーコードのシールを貼付し、
ハンディタイプの端末を使って、
バーコードを読み込み照合していきます。
固定資産は、除却、売却のほかに社内移動もあり、
こまめにデータの追加、削除、変更を行っていないと、
台帳と実際の状況が、すぐに一致しなくなります。
まずは一度、固定資産台帳の実査を行うことを、
検討されてはいかがでしょうか。
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