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2013年1月11日 (金)

売上が2割落ちたら銀行はどう思いますか?

古山喜章です。

ときどき、経営者から次のような質問をいただきます。
“儲けのない取引先は切れとおっしゃいますが、
それで売上が2割も下がったら、銀行はどう思うんですか?”

要は、
銀行取引に何か不利なことが生じないのですか?
ということです。

で、きっぱり申し上げます。
“何とも思いません。”と。

銀行はあくまでも、返済能力があるかどうかを見るのです。
売上が下がろうと、残るキャッシュが変わらないなら、
何もいうことはないのです。

お金を貸しているのですから、
返せる力があるかどうかを見るのは、当たり前のことです。

じゃあその“返済能力”というのは何か?
ということです。
債務償還年数に変動が生じていないかをみます。
銀行評価では、次の計算式を使います。

債務償還年数=(長・短借入金)÷(営業利益+減価償却)

売上高が増えた、減った、ということは、直接的には関係しません。
売上高の伸び率という評価項目もありますが、極めて小さいウエイトです。

営業利益がこれまで同様に出ているのか?
増えているのか?減っているのか?
によって、債務償還年数は変動します。
その年数が15年を越えてきたら、
銀行もいろいろと条件を付けてくるでしょう。
好条件の金利を引き出すことも、無理でしょうね。

だから、
売上よりも利益重視であってほしいし、
借入金を小さくする努力を常日頃からしておいてほしいのです。
売上が下がろうとも、営業利益を確保すればよいのです。

そのためには、利益の小さい取引先を見直してほしいのです。
しかしその時、口をはさむのが、よからぬ営業マンです。
それについては、また次回に・・・。

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