何が“成長”なのか?
古山喜章です。
“借入金をしたほうが、早く成長できるんじゃないですか?”
という経営者がおられました。
“どういうことですか?”
とお聞きすると、
“借入金で投資をして売上を増やせるじゃないですか”
とおっしゃります。
まるで、返済しなくてもよいかのようなお考えです。
このような考えの経営者が、まだまだ多いことに驚かされます。
“売上が増える”=“成長”とお考えなのですね。
完全に、P/L発想です。
B/Sのことなど、これっぽっちも考えていないのです。
売上さえ上がれば利益がついてくる、というお考えです。
もちろん売上は必要です。
しかし、売上が増えることと、利益が増えることは、
イコールではないのです。
だから、黒字倒産があるのです。
B/Sには、財務の体力が現れます。
それは、P/Lでは見えません。
しかし、
環境変化に負けない、強い体力を持つ企業となるには、
この、見た目ではわからない財務の体力が必要なのです。
身長ばかり伸びても、 中身も体力も伴わないのでは、
とても成長したとは言えません。
企業としての成長を図るには、企業体力をつけることなのです。
それには、
総資本経常利益率(ROA)で示す収益性を高め、
自己資本比率で示す安定性を高めることです。
目標としたいのは、
総資本気状利益率10%
自己資本比率30%
で、10 × 30 = 300 ですね。
どちらの経営指標をアップさせるにも、
総資産を縮める、オフバランスが重要なのです。
だから、“たため!”“削れ!”というのです。
今一度、自社の企業体力を計算してみてください。
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