組織のオヤジ化に気をつけろ ③
古山喜章です。
変化に対応できない、組織のオヤジ化が進んでいます。
オヤジの習性 その3
~オヤジは、あれこれ比較検討するものの、
大胆な決断ができない~
例えば、
喫茶店に入って時間をかけてメニューを見て、
結局、ホットコーヒーを注文する。
普段とは違う色合いの服も、あれやこれやと見るけれど、
結局、いつもの色の服を買ってしまう。
カラオケのリモコンでいろいろ曲を見るけれど、
結局、いつもの歌を選択してしまう。
つまり、どこか“失敗はしたくない”という思いが強く、
チャレンジできないのです。
注文したことのないメニューを頼んでみる、
これまで着たことのないような、
デザイン・色合いの服を買ってみる。
歌ったことのない歌を選択してみる。
ということへの思いきりがつかないのです。
この兆候が出始めると、
何であれ、初めの第一歩が重くなります。
このオヤジタイプは、年齢・性別に関係なく多い症状です。
比較検討することは嫌いじゃないのです。
だから、たちが悪いのです。
このタイプが数人いると、なかなか事が前へと進みません。
新たなことに挑戦しようとしても、
“こういう側面からも検討すべきではないか?”
“いやいやもう少し検討してみよう”となり、
結局、“いまのところは現状維持にしよう”などとなるのです。
振り回される側は大変です。
無謀なチャレンジはよくありませんが、
勝負をかけるチャレンジがなければ、人も企業も成長はしません。
むしろ、老化現象が進むのみです。
“失敗したくない”は、
“新しいことにチャレンジしたくない”ということであり、
好奇心や向上心がしぼんでいる現れです。
それにくらべて逆のタイプの人は、どんなことであれ、
失敗を恐れずに決断することに慣れてきます。
例え失敗しても、そこに発見を見いだします。
そのような人材が多いほど、会社は面白くなるのです。
比較検討好きで、決断できないオヤジタイプが、
あなたの周りには何人くらいいますか?
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