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2013年3月16日 (土)

繰延税金資産って何ですか?①

福岡雄吉郎です。

先日、ある会社のB/Sを見ると、中小企業では目にしない、
「繰延税金資産」という科目を見かけました。

これは、「税効果会計」を適用すると現れる勘定科目です。
税効果会計とは、会計と税務の処理方法の違いを、
調整するために考えられたものです。

会計は、利益を大きく計上することに否定的です。
利益を大きくすると、株主や債権者が困るからです。
税務は、利益を小さく計上することに否定的です。
利益を少なくすると、税金が減って税務署が困るからです。
つまり、会計と税務では、利益に対する考え方が真逆です。

だから、会計上は費用として認められても、
税務上は認められない、ということがあります。
貸倒損失や減価償却は、その代表例です。
税務で認められるには、厳しい要件をクリアすることが必要です。

例えば、以下の会社を考えます。
・売上   200
・原価   100
・貸倒損失  50(※1)
・税率    40%
(※1)貸倒損失50は、会計上は認められるけれど、
税務上では認められないとします。

会計上の利益は、200-100-50=50ですが、
税務上の利益は、200-100   =100です。
次に、税金は税務上の利益を基に計算します。
つまり、100×40%=40です。
で、損益計算書は、以下のようになります。
11_3
※2「あれ、おかしいな。」と違和感があります。
税前利益が50なのに、税金は40、純利益は10です。本来なら、
税前利益が50ならば、税金は20(50×40%)
純利益は、30(=50-20)のはずです。
この、違和感を埋めるのが、「税効果会計」です。

税効果会計を適用すると、
「繰延税金資産(B/S) 20 税金調整額(P/L)20(※3)」
という仕訳が入ります(計算上の利益が増えます)。
その結果、損益計算書はこうなります。
12_5
税金調整額を含めると、税金は20(=40△20)、
純利益は30となり、本来の計算と一致します。
何だか、よく分からない話です。
これは、会計士でも難しい話です。

で、先日の打合せの際、この税効果会計の捉え方について、
またまた税理士の話に違和感を覚えたのです(つづきは次回)。

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