決算時のB/Sを縮める工夫
古山喜章です。
決算時に少しでもB/Sの総資産を縮めるため、
できることはいろいろあります。
不要な在庫、売掛金、機械・設備を処分する。
特別償却を活用する。
値段の下がった会員権や証券を一時的に売却する。
などなど、様々な方法があります。
他にも見かけるのが、
払えるものは先に払ってしまう、という方法です。
通常は月末締めの翌月払いの場合、
月末に買掛金や未払い費用が残高として、
計上されます。
それを、
部分的に、当月以内に払ってしまうわけです。
毎日納品される業者なら、月末まで確定しませんが、
そうでない業者もあります。
20日くらいの段階で、
支払額が確定している業者がありますね。
それを、翌月を待たずして、当月内に払ってしまうのです。
そうすれば、その分の残高はB/Sから消えます。
もちろん、支払えるだけのカネは必要になります。
それでも、少しでも払えるなら、払うのです。
で、経理担当にも、なぜそのようなことをするのか、
きちんと説明するのです。
理解できれば、
次回からは自らそのように動き出します。
総資産が縮めば、
自己資本比率がアップします。
総資産回転率がアップします。
そのことによって、銀行の格付評価がよくなります。
すると、融資の際の金利交渉も有利になります。
毎月の流れでB/Sを完成させるのではなく、
意思や狙いをもって、
決算時のB/Sを完成させてほしいのです。
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