税理士サマサマ病 ①
古山喜章です。
以前、“銀行サマサマ病”という原稿を書きました。
かつてのトラウマやしがらみから、銀行に頭が上がらない、
といった症状ですね。
これと同様の事が、税理士に対してもあるのです。
①“会議室をすぐに空けてください!”
ある企業でのこと、
各支店長が集まり、営業部会議が行われていました。
その部屋へ経理担当が入ってきて、こう言ったのです。
“会議室をすぐに空けてください!!”
その場にいた後継者が“なぜ??”と尋ねると、
顧問税理士が決算資料のチェックに急遽来社することになった、
というのです。
その後継者はキレてしまいました。
“各店長が集まる月次決算の会議の方が重要なのに、
どうして部屋を譲らなきゃダメなんだ!”と。
ムリもありません。税理士先生はお一人なのです。
なのに、10人ほどで会議をしている部屋を、
急遽、空けてください!というのですから。
その経理担当は、こう言いました。
“いつも○○先生には、この部屋を使っていただくことになってますので・・・。”
それだけの理由です。
で、結局、税理士先生には、別の小部屋を使ってもらったそうです。
何も文句は言われなかったそうです。
経営者の多くは、税理士を税金の専門家だと思っています。
あるいは、権威者、かしこい人、偉い人、と思い込んでいます。
税に関する知識では負ける、という負い目があるのです。
ここに、税理士サマサマ病の原因があります。
単なる思い込みです。
だから、
税理士というだけで、“ははぁ~”と頭を下げ、
対応の仕方が特別な扱いになってゆきがちです。
その感覚が、経理担当にも伝わっているわけですね。
“税理士と 名乗ればたれる こうべかな”
これではいけないのです。
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