みなさん、こんにちわ。ICOグループの内藤です。
「5・23ショック」という言葉がマスコミで目や耳にします。
加熱した日本経済、とりわけ株式市場で調整局面に入ったということのようです。
投機筋のいう株式市場は過熱しているのかもしれませんが、われわれが目にする中小企業の現場はまさにこれからという状況なのです。
決して加熱している状況ではありません。
私の知る限りでは、前年度の決算の数字は着実に利益を上げている中小企業が多く見受けられます。
もちろん、いまだに低迷している企業もありますが、厳しい時期にムダを省き、力を蓄え、企業体質の改善に励んできた企業にとっては、今年度はステップアップの年と位置付けているようです。
私の関係先では、新たな研究開発計画や設備投資計画を増やしている企業が多いのです。
しかし、それができるのも厳しい時期に資産圧縮、固定費圧縮、業務改善、銀行や仕入先交渉を続け、強い企業体質を作り上げてきたからなのです。
「尺蠖の屈するは伸びんがため」という言葉があります。
私が若いころに上司から言われ続けた言葉でもあります。
尺取り虫が体を縮めて次に体を大きく伸ばして前進するように、大きく飛躍するためには鍛練を怠らず身を縮めてチャンスを待つことが必要であることを表したものです。
大きく飛躍できるかどうかは、今までの厳しい時期にどの程度、鍛練をしてきたのかによるのです。
企業に置き換えれば、自社のムダをなくし、少数精鋭で高い目標に向かって活動をしてきたかにかかっているのです。
中小企業金融円滑化法に寄りかかって、社内の改革もせずにリスケだけ繰り返しても、ここぞという時に前に進めないのです。
企業にムダがあふれている状態で、新たなことに取り組んでもムダが膨れ上がるだけなのです。
今からでも遅くありません。
これから飛躍するためにも徹底したムダの排除をすすめることが大切なのです。
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