決算書に見える 税理士の良否 ②
古山喜章です。
決算書を見れば、税理士の良否が見えてきます。
決算書をみる際、電話加入権を見ます。
電話加入権がまったく無い場合があります。
聞けば、
“1本1000円で子会社に譲渡しました”
“1本1万円で私が買いました”
など、売却して損を出し、除却されています。
多くは経営者の意思で、電話加入権の除却が進められます。
が、それを認めるというだけでも、
“良い税理士先生とおつきあいされていますね”
と、思ってしまうのです。
また、先日見た決算書で、こういうものがありました。
有価証券売却益で350万円を特別利益で計上しています。
一方、
有価証券売却損で500万円を特別損失で計上しています。
つまり、
益を損でカバーし、税引前利益を下げておられるのです。
これも、良き税理士のアドバイスだったのです。
“そりゃあ、あたり前でしょ”と思うかもしれません。
しかし実際には、
ちぐはぐに益出しや損出しをされる場合をよく見るのです。
“経常利益が少ないから、売却益を出しましょう”
“経常利益が多いから、売却損を出しましょう”
と、安易に営業外で処理されたりします。
そこには、税理士のP/L発想が根底にあるのです。
そのようなミスリードに乗らないためにも、
経営者自身が、財務に明るくなって欲しいのです。
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