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2013年6月

2013年6月29日 (土)

なぜ、回収が遅れるのか⑤(まとめ)

福岡雄吉郎です。

どんな会社にも、必ずといっていいほど、
回収が遅れている債権(不良債権)があります。

・売掛金の回収を遅らせない(未収防止)
・遅れても、焦げ付かせない(貸倒防止)
ために、どうすればよいか、まとめます。

(1)見積→受注(契約)→商品発送の各段階で、
   回収条件をその都度、得意先に知らせる。

(2)商品発送後、すぐに請求する。
  (納品と同時に請求する)

(3)経理部が、売掛金の回収遅れに、
   すぐに気付けるような仕組みをつくる。
   (まずは、回収予定日をもれなく把握する)

(4)回収遅れが分かれば、入金予定日当日に電話する。
   電話はしつこく、掛けつづける。

(5)書類を出すとき、毎度同じ書類(請求書)を出さない。
   入金遅れの状況に応じて、送る文書を変える。

(6)催告状には、顧問弁護士の署名押印や、
   「重要」「至急」などのスタンプを使う。
   また、内容証明郵便を速達で出し、見た目を重くする。

(7)郵送で督促しても、らちが明かない場合は、
   早朝を狙い、しつこく訪問する

(8)通常訴訟は、最後の手段と考えて、
   支払督促、差し押さえ、少額訴訟など、
   裁判所を利用した手続の存在を知っておく

ここに、売上高経常利益率が10%の会社があります。
仮に、100万円の売掛金が貸倒れたら、
100万円の特別損失が発生したことになります。

それは、ことばを変えると、
100万円の経常利益を失ったことを意味します。

100万円の経常利益を稼ぐためには、
1000万円の売上が必要になります。
(100万円÷10%=1000万円)

利益に与える影響からいえば、
100万円の貸倒は、1000万円の売上である、
ともいえます。

「お客様は、おカネを支払ってくれてこそ、お客様である」
と考えて、未収や貸倒れを防ぐことが大切です。

2013年6月28日 (金)

財務が変われば銀行も変わる ③

古山喜章です。

心理学の世界では、
“自分が変われば、相手も変わる”
と言います。

同様に、企業の場合は、
“財務が変われば、銀行も変わる”
なのです。

③“保証人・担保は、いただきません”

“今や、借入時の保証人・担保は要らない時代です”
と、言っても、
“いやいや、そんなことはないですよ”
“担保が必要です、と言われました”
“無しにしてくださいと言っても、それはできませんと言われました”
“本当にそんなこと、できるんですか”
“大企業の話しじゃないんですか?”
などと言う声をよく聞きます。

ある中小企業の話しです。
年商は約30億です。
かつては借入金が多く、
常に20億を超える借入金がありました。
とにかく、資金繰りが大変です。

もちろん、担保も個人保証も、どっぷり漬かっています。
担保と個人保証が要るのは当たり前、と、
経営者は思い込んでいました。
加えて、経理担当者は、銀行に頭が上がらなくなっている、
といった状況でした。
“借りれなかったらどうしよう・・・”
という不安を常に抱えていたのですから。

しかし幸いなことに、
業績が悪い、というわけではありません。
返済が多いので、キャッシュフローが悪くなっている、
という状況が続いていたのです。

そして、オフバランスを始めました。
不要な土地を子会社に売って損を出す。
不要な建物は壊して除却損を出す。
不要な機械・設備は資産台帳から一掃して損を出す。
とにかく、要らない資産を削り、
特別損失を出しまくったのです。

すると、税引き前利益が小さくなります。
納税が減ります。
残ったキャッシュを、どんどん返済に回しました。

財務体質は一変しました。
借入額は、以前の半分になりました。

とはいえ設備産業の業種ですから、今も時に融資が必要です。
条件が良い銀行があれば、借り換えもします。
そのときの条件は、次のようになりました。
Yuusijouken
銀行からの、提案書の一部です。

経営者も、経理担当者も、
銀行に対して強い交渉ができる、と、自身を持ちました。

結局、財務体質が良くなれば、
調達力がアップするのです。
しかしそれは、その“調達力”という武器に、
相手に交渉する、という戦いをしかけなければ、
活かされません。
どうか、
総資産を縮めて調達力を磨き、交渉力を活用してください。

2013年6月27日 (木)

財務が変われば銀行も変わる②

古山喜章です。

心理学の世界では、
“自分が変われば、相手も変わる”
と言います。

同様に、企業の場合は、
“財務が変われば、銀行も変わる”
なのです。

②“借りていただけませんでしょうか?”

東日本大震災の直後、東北のある企業のこと。
売上が一気に下降しました。
(この先、どうなるのだろうか・・・)
資金繰りに不安を感じた経営者は、
取引銀行の担当者に、申し出ました。
“3000万円ほど、お借りできませんでしょうか?”

売上がダウンしても、借入返済に人件費や経費など、
当面の支出は発生します。
不安になるのもムリはありません。
しかし、その銀行担当者の返答は・・・、
“申し訳ありません。御社にお貸しすることはできません。”
と、いうものでした。

雨が降れば傘を取り上げる、とはこのことです。
業績の悪化は目に見えている、
と、銀行は判断したのでしょう。
その銀行からは、すでに融資を受けています。
借りているから貸してくれる、なんていうのはウソです。
その銀行にとっては少額であろう、
3000万円であっても貸さないのですよ。

ところが、です。
復興需要の後押しにより、業績は急回復しました。
回復どころか、過去最高の経常利益です。
もちろん、経営努力のたまものです。
加えて、一気に財務改善を行いました。
震災前よりも、ずっと強い財務体質になったのです。

そしてこの3月、その銀行担当者が来ました。
“少しの間で構いません。
3000万円ほど、借りていただけませんでしょうか?”
経営者の心の中は、
(きたきたきた、仕返しの時がきた!)
という気持ちでいっぱいだったそうです。

“う~ん、そうは言われましてもねぇ・・・、
 今は必要ありませんからねぇ・・・、
 お借りすることはできませんねぇ・・・”
と、やんわり、ネチネチと、お断りしたそうです。

結局、銀行が“貸すか”“貸さないか”は、
財務状況次第、なのです。
特に、年度末の3月には、
財務状況の良い企業に、借りて欲しいのです。
ならば、銀行借入れ時のために、
財務体質を強くしておけばよいのです。

そのためには、
現状の財務状況を面積グラフにし、
何を削ってどう強くするのか、
常に頭に描いておいてほしいのです。

2013年6月26日 (水)

社長塾 第3講 「経営計数」

後継社長塾 第3講のテーマは、
「経営計数の上手な読み方、使い方」です。
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今回は、年間プログラムのなかでも、
最重要といえる講義でした。

多くの経営者は、P/Lの売上や利益しか見ていません。
しかし、本当に大切なのは、P/Lではなく、B/Sです。

塾生の殆どは、これまで決算書を、
じっくりと見たことがありません。
P/Lの売上、純利益ぐらいは見たとしても、
B/Sは、まず見たことがありません。

見たことがないのですから、
どう見たらよいのか、どう読めばいいのか、
分かるはずがありません。

そこで、「井上式面積グラフ」の登場です。
塾生に、自社の決算書を持ってきてもらい、
電卓と色鉛筆を使って、面積グラフを作成してもらいます。

見たこともない名前が縦にならび、
その横には、何桁にもおよぶ数字が、ずらっと並んでいます。
ほとんどの塾生は、見ただけでイヤになります。

ところが、そんなB/Sも井上式面積グラフを使うと、
簡単に理解できてしまうのです。
数字でなく、図なら、誰でも簡単に理解できてしまうのです。

面積グラフを作成したとたん、
「あぁっ、これは問題ありますね!」と
早速、自社の問題点を見つけた塾生もいました。

面積グラフに続き、主な経営指標も電卓を使って出してゆきます。
自社の指標がよいのか、わるいのか?
指標を改善するには、どうすればよいか?
これから、じっくりと考えてゆくことになります。

慣れない作業で、深夜まで頑張った塾生もたくさんいました。
大変な作業ですが、この日を境に、
自社の数字が確実に分かるようになります。

現在、活躍している修了生も、みな、この道を通ってきました。
一度にすべてを理解するのは、簡単なことではありませんが、
繰り返し復習して、自分のものにしてもらいたいです。

2013年6月25日 (火)

財務が変われば銀行も変わる ①

古山喜章です。

心理学の世界では、
“自分が変われば、相手も変わる”
と言います。

同様に、企業の場合は、
“財務が変われば、銀行も変わる”
なのです。

①銀行から来る人が変わりました!

ある企業のことです。
借入金を繰上返済し、少人数私募債を運用しました。
なんのことはない、
繰上返済できるだけの、余分な現金があったのです。

返済すれば、その分、総資産は縮まります。
さらに、少人数私募債を導入しました。
それらの手立てによって、
銀行評価の自己資本比率が、一気に向上したのです。

“いやぁ、変わるもんですねえ・・・”
と経営者が言います。
“何が変わったんですか?”
と、私は尋ねました。

“銀行から来る人が変わりました!
 これまで平社員が来てましたが、支店長しか来なくなりましたよ。”
とのことです。

そろって大笑いです。

わかりやすいというか、なんというか・・・。

おそらく、融資先の格付けにおいて、
最上位となる“正常先”の中でも、
その支店においては、上位のクラスに入ったのでしょうね。
支店長自ら、営業に来る日々が続いているそうです。
つまり、
“どうか借りてください”という、
銀行に対して、有利な立場となったのです。

しかしそれはやはり、
財務が変わったから、に他なりません。
銀行に対して強くなりたいなら、
財務改善を進めれば良いのです。

2013年6月24日 (月)

創業者一族の追放劇を読む

古山喜章です。

円谷プロの六代目社長が書いた、
「ウルトラマンが泣いている」を読みました。
(講談社現代新書 740円)
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怪獣世代の私にとって、
円谷プロと言えば、「ウルトラマン」です。
そして、その創業者である円谷英二と言えば、
「ゴジラ」「モスラ」を生み出した、特撮の神様です。

怪獣世代にとっては、“あの円谷プロ”なのです。
しかし今、その円谷プロに、創業者一族は全くおりません。
かつての栄光と、創業一族追放に至るまでの経緯が、
事細かに記載されています。
円谷一族のお家騒動を、創業者の孫が明らかにした一冊です。

つきつめれば、
“財務不在のワンマン経営”が、原因です。

採算無視で制作コストをつぎこむ。
プール付きの豪邸を会社のカネで購入し、自宅にする。
ハワイやラスベガスで豪遊する。
無謀な海外拡大戦略を図り失敗する。
兄弟間のいがみあいが派閥を生み出す。
まったくのどんぶり勘定で、財務は一切無視。

なんと、
21世紀に入っても、経理の帳簿が手書きだったそうです。
特撮という技術を売りものにする会社が、ですよ。

同族経営の、さまざまな落とし穴が、この一冊に登場します。
同族企業の経営者、後継者には、一読をすすめる本です。
思い当たることがないことを、祈ります。

2013年6月23日 (日)

「グランドマスター」に、継ぐことの難しさを見る

古山喜章です。

カンフーの技の承継を題材にした、
「グランドマスター」を見ました。

単純に、武術アクションを楽しもう、
という気持ちで観に行きました。
が、意外にも、事業承継に通じる、
様々な問題が登場します。

老いたカンフーのマスターには、娘しかいません。
その技を次ぐ者を探さねばならないのです。
長年の弟子は血気さかんで、
技はあるものの、心の未熟さを、見透かされます。

やがて、師匠の元を去って行きます。

結局、
マスターの技の数々は、誰かによって承継される、
ということはなく、散逸してしまうのです。

マスターがある弟子にこう言います。
“ひとつだけ、教えていない技がある。
 「老猿掛印」、その技の神髄は、退くことである”
と、自らは退く決意であることを、語ります。

残念に感じるのは、もう少し早く、
その技を語り、後継者探しを進めていれば、
ということですね。

“自分を知り、世間を知り、人生を知る、
 道を極めるには、3つのステップがある”
という言葉も、印象に残りました。

なかなか、見応えのある作品でしたよ。

2013年6月22日 (土)

なぜ、回収が遅れるのか④

福岡雄吉郎です。

どんな会社にも、必ずといっていいほど、
回収が遅れている債権(不良債権)があります。
書類を送付しても回収できない場合、どうすればよいでしょうか。

その場合は、相手の会社か自宅を、しつこく訪ねます。
滞納者は、しつこい債権者から、優先して払います。

時間と費用はかかりますが、
少しでも効率的に進めるには、
相手がいる可能性が高い、早朝に訪問すべきですね。

繰り返し訪問してもダメなら、法的手続に入ります。
法的手続といっても、訴訟は最後の最後です。
ここでは、通常の訴訟以外の方法を紹介します。

(1)支払督促
簡易裁判所に支払命令を下してもらいます。
訴訟のように、裁判所に行く必要はなく、
書類審査のみで完了します。

申立書、申立手数料、必要書類等を準備して、
相手の最寄りの簡易裁判所に依頼します。
手数料は,訴訟の場合の半額で済みます。

(2)差し押さえ
差し押さえるには、
裁判所の決定通知や、公正証書(公文書)など、
差押えのための許可が必要です。

もし、その許可がなければ、おカネ(預託金)を納めて、
仮差押え(暫定手続)を行います。
①預貯金②売掛金③不動産が主な対象です。

ここで、実際に、差し押さえしなくても、
それを、相手ににおわせるだけで効果はあります。

預貯金や売掛金は、実際に差し押さえできなくても、
銀行への照会や、債務者の得意先への問合せ等を通じて、
会社の信用が大きく傷つきます。

・銀行からの追加融資が見送られる
・得意先からの受注が減る
可能性も十分に考えられます。

影響の大きさを相手に説明することで、
相手の態度が変わることもあります。

(3)このほか、60万円以下の債権なら、
簡単で迅速な少額訴訟という制度もあります。

法的手続は、どうしても、時間と費用がかかります。
やはり、そこに持っていないようにすることが、大切です。

2013年6月21日 (金)

財務を動かす損得感情 ④

古山喜章です。

“得をしたい!”
決算書には、経営者のそんな想いが表れます。

④“そのうち返すから・・・”

貸借対照表の資産に、“貸付金”という科目を見かけます。
それも、
流動資産には、“短期貸付金”があり、
固定資産には、“長期貸付金”がある、
という場合があります。
で、過去3年ほどさかのぼっても、
金額がまったく減っていない、
ということがあるのです。
つまり、まったく返していないのです。

“この貸付金って、なんなんですか?”
後継者や財務担当幹部にお聞きします。

すると、
“あぁ、これは、社長への貸付金ですねぇ・・・”
“ぜんぜん減ってないじゃないですか?”
“そのうち返すから、と言われて出金したんですけど、
 誰も「返せ!」なんて言えないんですよ・・・”
というパターンであったり、、
“社長が個人で株を買った分ですね・・・、
 たぶん、損しているんで返せないんだと思います・・・”
というパターンなど、さまざまです。

いずれにせよ、
個人が得をしたいがために、会社のカネを私物化してる、
ということに変わりはありません。
しかも、社内の誰が言おうとも、聞く耳を持ちません。
それに多くの場合、誰も言えません。

会社の資産は、業績を上げるためのものです。
それを、何を勘違いしているのか、
“オレが稼いだカネはオレの自由だ!”
と言わんばかりに、私物化しているのです。

しかも、
貸借対照表の右側には、しっかり、借入金がある、
というパターンがまた多い。
結局、銀行借入金を、私物化しているのと同じです。

その貸付金がなければ、
借入金をもっと減らし、総資産を減らし、金利を減らし、
自己資本比率を高め、総資本経常利益率を高める、
ということができたのです。

もっと銀行交渉に強くなれたのです。
天にツバする、とはこのことです。

個人ではなく、法人が得することを、
もっと考えて欲しいのです。

2013年6月20日 (木)

財務を動かす損得感情 ③

古山喜章です。

“得をしたい!”
決算書には、経営者のそんな想いが表れます。

③“ただ預けておくより、得すると思って・・・”

この想いが先行し、
どこかの株式を買った、外国通貨建て債券を買った、
ということがよくあります。
その場合、貸借対照表の投資部分、
「投資有価証券」の金額が、やたら大きいのです。

いずれにしても、
“メイン銀行に勧められて・・・”
という場合が多いですね。

そりゃそうです。
メイン銀行は、預金残高がわかっているのです。
運用に使えるお金があるのかないのか、
わかっているのです。
メインでなくとも、決算書を渡していたら、まるわかりです。
カネがあるとわかり、経営者が日頃から、
“なにかいい儲け話はないだろうか?”
などと口走っていようものなら、格好の獲物なのです。

預金がなくても、体力があると見たら、
“利回りのいい投資案件がありますよ”
“御社なら、すぐにでもお貸ししますよ”
と、うまく誘い込みます。

で、
本業の業績となんら関係のない株式を買ったり、
〇〇債など、どこかの国の通貨債券を買ったりします。
買うと、儲け話しが好きな方ですから、
“上がったのか、下がったのか”
が、気になり始めます。
本業がおろそかになります。

まあ、大抵、下がりますね。
かといって上がったら、また、買ってしまいます。
結局、損するまで、やめられないのです。

本業と無関係な投資をして大損し、会社が傾いた。
これは本当に、よくある話し、なのです。
従業員の理解など、得られません。
完全なる、法人の私物化です。

会社の財務は、経営者のよからぬ損得感情で、
あっという間に傾くのです。

2013年6月19日 (水)

セミナー「資金と資産の速攻改善法」

福岡雄吉郎です。

井上和弘のセミナー「資金と資産の速攻改善法」が、
東京は、明治記念館で行われました。

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井上は、倒産しない100年続く企業づくりに
40年以上邁進してきました。

そんな井上が、
・潰れる会社と繁栄する会社は、何が違うのか?
・将来潰れず、繁栄させるために、何をすべきなのか?
について、今回は、財務面からお話ししました。

ほとんどの会社は、
現預金、売上債権、在庫、固定資産
のいずれかの資産を持ち過ぎています。
そして、資産を持ち過ぎると、それに見合う
(本来は必要ない)借入金をしなければなりません。

「利益は出ているのだけれど、
なぜか、資金繰りが苦しい。
でも、原因がよく分からない。」
という経営者の方は多いです。

これらの原因は、井上式面積グラフを使えば、
自然に浮かび上がってきます。

そして、資産を持ち過ぎている会社は、
「借入金の負担を減らしたい」
「もっと良い条件で借入したい」
「銀行との付き合い方が分からない」
など、資金繰りに関して、多くの悩みを抱えています。

今回は、そんな悩みに
「具体的にどう考えて、対策をとればよいか?」
多くの実例を交えて、説明しました。

経営者だけでなく、後継者、税理士先生など、
多くの方にご参加いただきました。
みなさま、ありがとうございました。

来週25日(火)は、会場を大阪に移して、
帝国ホテル大阪にて開催します。
来週も朝9:00~特別実習として、
「井上式B/S面積グラフ」の作成を指導します。

資金繰りに関して悩まれている方、
財務に不安のある方は、ぜひお越しください。
(申し込みはこちらから)

多くの方のご参加、お待ちしています。

2013年6月18日 (火)

財務を動かす損得感情 ②

古山喜章です。

“得をしたい!”
決算書には、経営者のそんな想いが表れます。

②“借りるより、買ったほうが得でしょ!”

この想いが先行し、長期借入をして土地を買った。
すると、途端に資金繰りが厳しくなった。
そのような決算書にお目にかかる機会が、後を絶ちません。

土地は減価償却ができません。
借入すれば、返済原資は純利益しかないのです。
資金繰りが厳しくなるのは当然です。

このような方がおられました。
“土地を買ったときの借入は返済したのに、借金が減らないんです!”
“なぜそうなるのか、わからないんです!”
と、おっしゃられます。
私は一瞬、“??????”と思いました。

で、決算書を見ると、
長期借入金が減った分、しっかり短期借入金が増えています。
なんのことはない、
長期を返すため、短期を借りているだけのことです。
それを平気で、
“土地を買ったときの借金は終わった!”
と、思っておられるのです。(ちょっとコワイです。)
借金は終わってなどいないのです。

“で、銀行交渉はどなたがされているのですか?”
とお聞きしました。すると、
“新卒で20年以上在籍する経理担当者にまかせています”
とのことです。

財務のことはまかせっぱなし、いわゆる、財務オンチですね。
さらに、
“なぜ、借りずに買ったんですか?”とお聞きしました。
すると、
“借りて家賃を払い続けるより、買ったほうが得と思ったので・・・”
ということです。
(このお考えの方、多いですよ)

つまり、キャシュフローや資金繰りなど、まったく頭にありません。
なのに、財務に大打撃を与える判断を、平気でしてしまうのです。
「損か?得か?」の自分の感覚だけです。
知識なき経営判断は、バクチと同じです。
感覚だけで経営、特に財務は、判断できないのです。

自己資金で買う、子会社で買って本体で借りる。
など、財務戦略ありきで買うならかまいません。
しかし、財務に明るくない経営者が、
損得感情だけで土地や不動産を購入するのは、
危険きわまりないことなのです。

2013年6月17日 (月)

財務を動かす損得感情 ①

古山喜章です。

“損か?得か?”

決算書を見ていると、
“得をしたいからこうしました”
という損得感情の現れが見えてきます。
みな、得したい、のです。

①少人数私募債

会社にも、資金を差し出す本人にも、
どちらにも得をもたらすのが、少人数私募債の利点です。
会社は資金が自己調達できるうえに、
銀行からは、自己資本と見なされます。
資金を提供する本人は、
3%~5%の金利を受け取ることが可能です。

ある会社のことです。
後継者が、社長である父親に、少人数私募債を勧めました。
会社にお金を入れてもらおうとしたのです。
説明を初めてまもなく、父親がこう言ったのです。
“オマエは父親のカネを搾取する気か!”

後継者も必死です。
“いやいや、そうじゃなくって、もう一度説明しますから・・・”
“会社にとっては自己資本とみなされますよ”
“金利は3%~5%で設定できますよ”
“今なら分離課税で利子課税は20%のみですよ”
と、繰り返し説明し、ようやくOKしてもらえたのです。

で、その後継者がえらかったのは、
金利を毎月受け取れる方法にしたのです。
「そのほうが、うまみを早く実感できるかと思って」
との判断です。

そして、私募債を初めて半年後のこと。
社長から“ちょっといいか”と、声をかけられました。
すると、その社長はこう言ったそうです。
“少人数私募債だけど・・・、もう少ししようと思うんだけど、どうかな?”

“スゴイ勢いで最初は反対していたのが、別人のようでしたよ!”
とは、その後継者の弁です。

「これは得をする」と、その社長は実感したのでしょうね。
それも、金利を毎月受け取れるのが、功を奏したのでしょう。

しかし、
“得をしたい!”がために、まんまとそそのかされてしまった、
“結局は大損した!”
というケースもあります。
というか、そっちのほうが圧倒的に多いです。
それはまた、次回に・・・。

2013年6月15日 (土)

なぜ、回収が遅れるのか③

福岡雄吉郎です。

どんな会社にも、必ずといっていいほど、
回収が遅れている債権(不良債権)があります。
どのように督促したらよいでしょうか。

督促はスピード命です。
立場上は、本来、こちらが優位にあります。
が、時間が経つと、だんだん立場が逆転していきます。

最初は、「早く払ってくれ」だったのが、
最後は、「お願いだから、払ってください」
となってしまうのです。
そうならないためにも、迅速な督促が必要です。

まずは、電話で相手に連絡をとります。
社長が捕まらない場合でも、とにかく頻繁にかけ続けます。

毎日毎日、同じ相手から何回も電話がくれば、
電話対応の人間も精神的に参ってきます。
そうなると、社長が出ざるを得なくなります。

くどいと思われても、しつこく電話するのです。
多くの会社ではそこまで徹底しません。
だから、不良債権になってしまうのです。

次に、電話ではらちが明かない場合は、
書類を送付して督促を行います。

最初は、「お取引状況(残高)ご確認のお願い」といった、
やわらかめの書類を送付します。
そして、書類送付時と書類到着時に
それぞれ、確認の電話を入れます。

それでも、回収できないようなら、
「入金のお願い」→「期日厳守のお願い」→「催告状」と、
表現を徐々に強くして、入金を促します。
効果的なのは、顧問弁護士の署名押印をつけて、
内容証明郵便で出す方法です。

ちなみに、東京高裁と大阪高裁には、
裁判所内に郵便局がありますので、
そこから出すと、より効果的です。

督促は10日おきごとに行うのがよいです。
期間があくのはよくありません。

また、封筒に「重要」「至急」といったスタンプ押して、
(急がなくても)速達で出します、
封筒を赤だらけにすれば、
プレッシャーを与えることができます。

それでも、だめなら、
相手に直接会いにゆき、裁判所の力を借りることになります。
(次回へつづきます)

2013年6月14日 (金)

経理担当者の不安 ④

古山喜章です。

④なぜ、経理担当者は不安になるのか?

①~③まで、経理担当者の不安を述べました。
ではなぜ、経理担当者は不安を持つのでしょうか?
そこには、共通点が見えてきます。

要は、経理担当者にまかせっぱなし、
になっているからです。
さらに、なぜまかせっぱなしか、というと、
経営者が財務に明るくないからです。
特に、
貸借対照表がわからない、というパターンですね。

で、そのことは、経理担当者だってわかっています。
だから、きまじめな経理担当者は、不安を抱えます。
邪心があれば、芽生えれば、不正に走ります。

“5億円を使い込みされたのに、数年間わからなかったんですよ”
という経営者にお会いしました。
その経理担当は、会社名義で株式投資をしていたのです。
B/S上は、現預金が有価証券に変わるだけです。
貸借対照表がわからない経営者には、見抜けません。
会計事務所も、単なる株式投資と思っていたのです。
結局、大きな損失が出たときに、明るみに出たのです。

原因は、
銀行交渉から捺印からすべて、その担当者が行っており、
まかせっぱなし、になっていたのです。
そんな痛い目にあってはじめて、
財務の勉強をし、チェック体制を整えたのです。
そこまでたどりつくのに5億円とは、高い授業料です。

結局、経理担当の不安や不正の温床は、
経営者の財務力不足、なのです。

2013年6月13日 (木)

経理担当者の不安 ③

古山喜章です。

必要以上に銀行借入が多い。
返済すればいいのに、
現預金を抱え、金利を多く払っている。
という決算書をときどきみかけます。
その背景には、経理担当者の抱える不安があります。

③恩返しをしないと・・・

これは、銀行出身者の経理担当にみられる不安です。
以前に勤めていた銀行への義理だてであったり、
その頃の上下関係を引きずっていたり、
銀行とのパイプがあることを示したいが為であったり、
というパターンが多いですね。

はっきりいって、
銀行にいいようにされている、
としか思えません。

症状の特徴としては、
借入先が出身元の銀行に集中してきます。
当然、金利交渉などほとんどしないので、
高い金利で借りているケースが多いです。

なのに、
“私がきたおかげで銀行借入がスムーズになった”
と、本気で思っている人がいたりします。
大いなる勘違いです。

その話しぶりにはどこか、
“以前勤めていた銀行に恩返しをしなければ・・・”
という想いが聞こえてくるのです。

そうともしらずに、
“ウチは銀行出身者が経理担当だから、財務に強い”
と思い違いをされている経営者も、おられます。

銀行出身者が経理担当の場合、
その出身銀行との取引が多すぎないか、
注意が必要なのです。

2013年6月12日 (水)

セミナー「資金と資産の速攻改善法」開催します!

福岡雄吉郎です。

井上和弘のセミナー「資金と資産の速攻改善法」を
東京会場、大阪会場で開催します。

井上は、コンサルタントとして40年間、
・倒産しない企業
・100年続く企業
をつくりあげるため、全国の会社を指導してきました。

世の中の倒産する企業のほとんどは、
資金繰りにその原因があります。
中小企業円滑化法が切れ、中小企業の資金繰りは、
今後ますます苦しくなってくるのは明らかです。

多くの会社には、顧問税理士がいます。
しかし、税理士は申告計算することが本業で、
資金繰りのことになると、分からない方が多いです。
そのため、税理士から有効な対策が出てくることは少ないです。

また、銀行は、業績が良い時は、色々と提案してきますが、
業績が悪くなったとたん、態度が変わります。
資金を回収しようと必死になってきます。
当然、有効な対策など、提案してくるはずがありません。

つまり、多くの中小企業では、
資金繰りに関する対策を知る機会が少なく、
その対策を知っている企業は少ない、
ということです。

しかし、どんな会社にでも「対策」はあるのです。
適切な時期に、適切な対策をうてば、
倒産せず、100年続く企業をつくりあげることができるのです。

今回は、これまで多くの会社の資金繰りを改善させてきた井上が、
・資金調達の方法
・銀行交渉
・資金の生み出し方
など、「カネ」に関する、速効性ある対策をお話しします。

東京会場は18日(火)(明治記念館)
大阪会場は25日(火)(帝国ホテル大阪)
での開催となります。
(申し込みはこちらから)

なお、当日は朝9:00~特別実習として、
弊社古山が、「井上式B/S面積グラフ」の作成を指導します。
この面積グラフを使えば、自社のどこに問題があるか、
すぐに分かるようになります。

財務に不安のある方は、ぜひご参加ください。

2013年6月11日 (火)

経理担当者の不安 ②

古山喜章です。

必要以上に銀行借入が多い。
返済すればいいのに、
現預金を抱え、金利を多く払っている。
という決算書をときどきみかけます。
その背景には、経理担当者の抱える不安があります。

②何かあったらどうしよう

この不安の声も、よく聞きます。
“「何かあったら」って、何があるんですか?”
と、お聞きします。
すると、
“いやぁ…、何か災害に見舞われるとか…”
“取引先が倒産して回収できないとか…”
などとおっしゃいます。
まぁ、あまりはっきりしないのです。
結局、カネがあるほうが、自分は安心だからです。

で、銀行からじゃぶじゃぶ借りてしまいます。
銀行も、その傾向がわかると、どんどん不安をあおります。
“何かあったときのために、お貸ししますよ”
“そうおっしゃられるお客様が多いですよ”
などなど・・・。

当然、多くの金利を払い、経常利益は悪化します。
借入金が増えますから、総資産は増えます。
すると、自己資本比率も悪化します。
財務体質にとって、何も良いことがないのです。
自分自身の誤った安心感だけです。

しかし実際に、その何かが起こったときには、
既存の銀行借入の返済が、一番の足かせです。
返済は待ったなしで期限が毎月やってくるのですから。

ほんとに何かあったときには、
借金を抱えていることが、一番コワイのです。

“何かあったらどうしよう”という不安の持ち主は、
とにかく、持ちたがります。
仕入担当者が、在庫を増やしてしまうのと同じです。
経理担当者の場合、
“現預金”という在庫を増やしてしまうのです。
現預金の在庫ほど、高くつくものはないのです。

2013年6月10日 (月)

経理担当者の不安 ①

古山喜章です。

必要以上に銀行借入が多い。
返済すればいいのに、
現預金を抱え、金利を多く払っている。
という決算書をときどきみかけます。
その背景には、経理担当者の抱える不安があります。

①借りれなくなったらどうしよう

この不安を抱えた経理担当者は多いですねぇ・・・。
しかも、
“どこも貸してくれない時代があったんですよ!”
“資金繰りでは苦労させられました”
という経験をお持ちの方ほど、この不安をお持ちです。

“銀行さんのおっしゃることは聞いておいたほうが良い”
“むげな対応をして、そっぽをむかれては困る”
という、
銀行に頭を下げる体質がしみついているのです。

そうなると、
金利や調達条件は、銀行の言うがままに借りている。
不要な資金を借りて定期預金に積んでいる。
余計な外国債券などを買わされている。
ということが起こってきます。
経理担当者の姿勢を見抜かれ、
銀行はそこをうまくついてくるのです。

“えぇ!!”と思う方もいるでしょうが、
現実にあるのです。

そのような担当者だと、銀行交渉どころではありません。
まさしく、銀行サマサマ病です。
目に見える症状としては、
銀行のことを“銀行さん”と呼びます。

でもどこかには、
“自分のせいで借りれなくなったらどうしよう”
という、保身もあります。

銀行はひとつの業者です。
他の業者と同様に接すれば良いのです。
それに、財務体質さえ強ければ、銀行はいつでも貸します。
貸したいのです。
経理担当者は、銀行のことをどう呼んでいますか?

2013年6月 8日 (土)

なぜ、回収が遅れるのか②

福岡雄吉郎です。

どんな会社にも、必ずといっていいほど、
回収が遅れている債権(不良債権)がありますが、
なぜ、そうなってしまうのでしょうか。

今回は、売上取引の後半、
④請求→⑤回収→⑥督促(回収が遅れた場合)
を考えます。

④支払日の直前に請求書を送る。
あるいは、請求書に回収期日が明記されていない。

商品を発送したら、すぐに請求を行うことです。
商品と請求書を一緒に送付すれば、発送作業の手間が省けます。
回収期日を書くのは当然です。

⑤回収予定日を正確に把握していない。あるいは、
予定通りに入金がなくても、経理部が把握できていない。

経理部が正確に把握するためには、
(1)請求管理システムに、基本回収条件を登録する
(2)売上計上の際に、回収予定日も登録しておく
   または、(1)の条件に合わせ、自動登録できる設定をする
(3)入金予定日に未入金ならアラームを発生させる、
   または、入金予定日に必ず入金状況を確認する
と、いったことが必要です。

なお、入金予定日がバラバラだと把握もれがでるため、
入金予定日をまとめておくのも一つです。

そして、特に、回収が心配な得意先があれば、
・支払日前日、「明日は大丈夫ですね」という連絡をする。
・支払日当日、入金がなければ、即、電話する。
絶対に次の日に持ち越さないことです。
相手に「ここは支払管理に厳しいところだな」
という印象を与えるのです。

それでも、回収ができない場合は、⑥督促に入ります。
督促をすると、
「何だか、急かしているようでいやらしい」
「人間関係が壊れてしまう」とおっしゃる方がいますが、
そもそも、決められた期日に支払わない方が悪いのです。

そのような、ついつい後回しにする姿勢こそ、
もっとも避けなければいけません。
得意先も最初は「早く払わないと、申し訳ない。」
という気持ちでいますが、だんだんと変わってきます。

とにかく、スピード命で進める必要があります。
次回は、具体的な督促の方法について説明します。

2013年6月 7日 (金)

決算書に見える 税理士の良否 ④

古山喜章です。

決算書を見れば、税理士の良否が見えてきます。

決算書を見るとき、固定負債を見ます。
で、長期借入金があると、こう聞きます。
“この長期借入金は全部、銀行借入れですか?”
すると、
“いえ、この中には、私が貸付けているのも入ってます。”
という場合があります。

いわゆる、「経営者借入金」ということになります。
それが、
銀行借入とひっくるめて、「長期借入金」となっているのです。
経営者にとっては、非常にもったいないことです。

「経営者借入金」とあれば、銀行はその分を自己資本と見なします。
「長期借入金」とあれば、銀行は全額、外部からの調達とみなします。
この違いは大きいです。

銀行が預かった決算書は、
データ入力担当者がその数字を見て入力します。
パートや派遣の方々です。
あるがまま、みたままに、入力します。
“この「長期借入金」は全部、銀行借入れだろうか?”
という疑問を浮かべる余地はありません。

全額「長期借入金」として処理されてしまえば、
その分、自己資本比率が悪く評価されてしまう、ということです。

自己資本比率は、銀行による格付評価で大きなウエイトを占めます。
なので、格付け評価に悪影響を与えます。
つまり、返済能力を低く見られてしまうわけです。
となると、当然その分、支払金利を高く要求されます。

このことを経営者に言うと、
“えっ!そうなんですか!”
となり、
“ウチの税理士はそんなこと何も言ってませんでした!”
となります。

当然です。
その税理士先生は、銀行の格付評価のことなど、知らないのです。
そんなことは、
税理士資格を取る試験には無関係なのですから。

自ら学習した税理士のみが、
「経営者借入金」や「少人数私募債」など、
内部調達と外部調達を明確に分けて表記しています。
教育は受けるもの、学習はするもの。
教育を受けただけの税理士先生が多いのです。

思い当たるフシがある方は、
貸借対照表の固定負債の部分を、確認してみてください。
“えっ!”と思う事実があるなら、
すぐに修正してもらってください。

2013年6月 6日 (木)

平成26年 大卒平均初任給

古山喜章です。

労働新聞社の調査による、
「平成26年・大卒求人初任給」が発表されました。

例年どおり、
主だった業種での、まとめたデータが掲載されていました。
534社分のデータをまとめたものだそうです。
こちらです。
H26_daisotsu

ちなみに、平成25年のデータはこちらです。
H25_daisotsu

職種別で見ると、事務・営業系の一般職が、
平成25年対比で最も大きな伸びを見せています。
(一番下の行、右から2番目の数字)
平均で、約5000円の伸びです。
さらにその中でも、
サービス業は、約13000円の伸び、
流通・小売業は、約21000円の伸び、
というのが突出しています。

昨年は、営業系が、
一昨年対比で約8000円伸ばしました。
その流れに一年遅れて、
事務・営業系の給与が上がってきた感じです。

ちなみに、昨年最も高かったミクシイは、同額の28万円。
しかし今年は、それを上回る会社が出てきました。
技術・システムの開発・コンサルティングを売り物とする、
エイムネクストの技術系の初任給が、32万2千円。
不動産投資を売り物とする、TFDコーポレーションが、30万円。

ここまで高いのも、どうかな?と思ってしまいます。

2013年6月 5日 (水)

平成25年度 労働基準行政の重点施策

古山喜章です。

厚生労働省より、平成25年度の重点施策が発表されました。
(えらい遅いな、とは思いますが・・・)
過重労働による健康障害を防止するための指導強化、
ということだそうです。

特に、「重点業種」として、
陸上運送事業、第三次産業が上げられています。
第三次産業の中身としては、
小売業、社会福祉施設、飲食店の労災防止に力を注ぐようです。
陸上運送事業では、
走行や荷役作業に負担がかかりすぎない契約になっているか、
などをチェックしてゆくとのことです。

労働時間が長時間にわたり、残業が多い。
公休がとれておらず、有給取得が進んでいない。
労災事故が多い。
などの観点から、上記の業種に絞られているようです。

ただ、健康への障害を減らすため、
過重労働や不安全な作業がないか、ということに対しては、
今後も大きなテーマの柱として、継続しそうです。

いったん指導が入り是正勧告などを受けると、
取られるエネルギーは膨大です。
もちろん、場合によっては信用問題にも発展します。

労働環境の監督をとりまく状況がこうなのですから、
現状の自社の正直な状況を把握しておいてください。
で、“これはまずいな”と思うところは改善を進めてください。

「重点業種」に上げられる業界は、
そもそも、労働環境が厳しい業界です。
“しかたないだろ!”ではすまないこともあります。
「重点業種」に該当する方は、
今一度、現状把握をしてください。

2013年6月 4日 (火)

国税局査察部が来ました!

古山喜章です。

“このあいだ会社に国税局査察部が来たんです!”
という経営者に会いました。
“マルサですよ、マルサが突然2人来たんですよ!”
“来ただけで、あせりますよ!”

で、何をしにきたのか聞きしました。
“開口一番、
「先に言っときますが、おたくのことを調べに来たのではないですから」
と言うんで、何も悪いことしていないのにホッとしました!”
気持ちはわかりますね。
映画「マルサの女」で見たとおり、
首からヒモでつないだ証明書を見せてくれたそうです。

先方の要望で、応接室に通し、2時間ほど質問を受けたそうです。
“○○○○さんをご存じですか?”
“はぁ、知っています”
“知っているんですね?”
“いやいや、この地域であの人を知らない人はいませんよ”
などというやりとりが続いたそうな・・・。

で、質問を受ける側もいろいろ探りをいれたくなってきたそうで。
“やっぱり、相続税の絡みですか?”
“いや、それはなんとも言えませんので・・・。”
“1億くらいですか?5億?10億?”
“いや、守秘義務がありますので言えません・・・。”
などなど・・・。

まあ私もこれ以上はコワイので書きません。
ただ、相続税関連である、ということです。
と、かなりの年数をさかのぼって調査するのだな、
ということです。
今回の件がシロなのか、クロなのかも、わかりません。

さまざまな相続税対策があります。
が、やはり、法や合理性にかなった上での、
賢い対策にしておかねばなりません。
と、このような場合を想定しておかねばならない、
ということですね。
あとでビクビクし続けるのは、
結局、経営にはマイナスなのですから。

2013年6月 3日 (月)

決算書に見える 税理士の良否 ③

古山喜章です。

決算書を見れば、税理士の良否が見えてきます。

決算書をみる際、リース資産の有無を見ます。
リース資産とは、リース物件の残高です。
機械・設備・自動車などなど・・・ですね。
“ある”場合は、固定資産に計上されます。

で、リース資産の
“ある”企業と“ない”企業があります。
“ある”企業だと、
“なるほど、そういう税理士先生か・・・”
と、思ってしまうのです。

現在の日本の会計基準では、
上場企業は、リース資産計上の必要があります。
非上場企業はリース資産計上の必要はありません。

この「必要はありません」というのがクセものです。
つまり、計上しても、計上しなくても、よい、
ということになります。

ここを税理士先生がどう判断するか。
それが、税理士先生の良否の分かれ目なのです。

固定資産にリース資産がある場合、
“上場企業と同じ会計基準で処理しているから、
 銀行は高く評価をしますよ。”
という方が多いです。
それはウソです。
その税理士先生の、単なる“誤った推測”です。

銀行は、
経営指標を評価するのであって、
財務処理方法を評価するのではありません。
そんなことは、
返済能力を見る判断材料にならないからです。

リース資産を計上すれば、
負債の側には、リース負債が計上されます。
つまり、総資産が増えます。
そのため、
自己資本比率が下がり、悪くなります。
総資産経常利益率も下がり、悪くなります。

銀行の評価対象となる指標は、
ことごとく、悪くなります。
もしも自社の決算書に、“リース資産”があるなら、
その理由を税理士に聞いてみてください。

聞いた上で、
“自己資本比率はどうなりますか?”
“総資産経常利益率はどうなりますか?”
“銀行が評価する指標は悪化しますけど、どうお考えですか?”
と、たずねてみてください。
そしてもちろん、
計上しないよう修正してもらってください。

2013年6月 1日 (土)

なぜ、回収が遅れるのか①

福岡雄吉郎です。

どんな会社にも、必ずといっていいほど、
回収が遅れている債権(不良債権)がありますが、
なぜ、そうなってしまうのでしょうか。

売上の流れに沿って考えます。大きくは、
①見積→②受注、契約→③商品発送
④請求→⑤回収→⑥督促(回収が遅れた場合)
となります。
①~③を前半、④~⑥を後半とします。

不良債権が発生するのは、
そのときどきでの対応に不足があるからです。
まずは、前半です。

①見積時に、得意先の担当者と話をする際、
回収条件について、まったく触れていない。

「見積の段階なのに、代金回収条件に触れるのは、
何だか、いやらしいなぁ。」
と思わずに、はっきりと回収条件を伝えます。

②受注(契約)が決定して、
得意先に対し、受注確認書や請書などを渡すときに、
回収条件を明記していない。

ある会社で、これらの書類を確認すると、
回収条件として、「これまで通り」と書かれていました。
長年付き合いのある得意先ですが、
当時からは担当者も変わってしまっています。
その場合、「これまで通り」とは、いったい何を指すのでしょうか。

回収を確実に行っている会社は、
長年付き合いのある得意先に対しても、
「月末締翌月○○日、現金」などと、明記しています。

③納品時に、回収条件の確認を行っていない。

多くの会社は、商品発送と一緒に納品書も送るか、
商品発送後に、納品書(あるいはデータ)を別送しています。
その際、納品書にも回収条件を記載しておくのです。

不良債権が多い会社は、
「そんなことをしても、大して変わらない」と言います。
しかし、不良債権が少ない会社は、
こうした取り組みを確実に行っています。

小さなことの積み重ねが、結果として、大きな差につながります。
自社について、思い当たる点はありませんか?

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