なぜ、回収が遅れるのか②
福岡雄吉郎です。
どんな会社にも、必ずといっていいほど、
回収が遅れている債権(不良債権)がありますが、
なぜ、そうなってしまうのでしょうか。
今回は、売上取引の後半、
④請求→⑤回収→⑥督促(回収が遅れた場合)
を考えます。
④支払日の直前に請求書を送る。
あるいは、請求書に回収期日が明記されていない。
商品を発送したら、すぐに請求を行うことです。
商品と請求書を一緒に送付すれば、発送作業の手間が省けます。
回収期日を書くのは当然です。
⑤回収予定日を正確に把握していない。あるいは、
予定通りに入金がなくても、経理部が把握できていない。
経理部が正確に把握するためには、
(1)請求管理システムに、基本回収条件を登録する
(2)売上計上の際に、回収予定日も登録しておく
または、(1)の条件に合わせ、自動登録できる設定をする
(3)入金予定日に未入金ならアラームを発生させる、
または、入金予定日に必ず入金状況を確認する
と、いったことが必要です。
なお、入金予定日がバラバラだと把握もれがでるため、
入金予定日をまとめておくのも一つです。
そして、特に、回収が心配な得意先があれば、
・支払日前日、「明日は大丈夫ですね」という連絡をする。
・支払日当日、入金がなければ、即、電話する。
絶対に次の日に持ち越さないことです。
相手に「ここは支払管理に厳しいところだな」
という印象を与えるのです。
それでも、回収ができない場合は、⑥督促に入ります。
督促をすると、
「何だか、急かしているようでいやらしい」
「人間関係が壊れてしまう」とおっしゃる方がいますが、
そもそも、決められた期日に支払わない方が悪いのです。
そのような、ついつい後回しにする姿勢こそ、
もっとも避けなければいけません。
得意先も最初は「早く払わないと、申し訳ない。」
という気持ちでいますが、だんだんと変わってきます。
とにかく、スピード命で進める必要があります。
次回は、具体的な督促の方法について説明します。
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