言ってはいけない一言 ②
古山喜章です。
“それを言ってはダメだなぁ・・・”
そう思うことが、よくあります。
事実がどうであろうと、
わが事として捉えられているかどうか。
それが、ささいな一言に現れます。
言葉は、意識の表れなのです。
少なくとも、周りの人はそう考えます。
②支給してください
これも、残念な言葉ですね。
飲食店などで、よくあります。
内装や備品にお金をかけ、スタッフの制服も、
それなりのものを着用されています。
雰囲気を高めて、少し高い客単価に合わせているのです。
なのに、
各スタッフが身につけているボールペンは、
明らかに100円均一だったり、
マスコットキャラクターが付いていたり、
どこかの粗品まるわかりだったり、
することがあるのです。
で、余計なお世話だと知りながら、
言ってしまうときがあります。
“せっかくなんだから、
もうちょっとこの場にあったボールペンにしたら”
すると、多くの場合、こう言われます。
“支給されないので・・・”
つまり、
「支給してくれないんだから、しかたがないじゃないですか」
ということです。
心のどこかに、
「自腹まできってするつもりはないです」
という思いがあるのでしょうね。
言い訳が先にくること自体、アウトです。
料理人は、自前で包丁を用立てます。
美容師は、自前でハサミを用立てます。
野球選手は、自前でバットやグローブを用立てます。
だから、商売道具を大切にします。
なのに、接客スタッフ、においては、
商売道具を自前で用立てます、
という人が少ないのには、驚きます。
「支給されて当然」と思っています。
だから、
ボールペンがあっちこっちへ行方不明になります。
大切にする、という気持ちが足らないのです。
このあたりのことは、
夜の世界で生き抜く女性のほうが、
立派だと思うことが多いです。
客に見える小物を、とても大切にされます。
見られていることを、常に意識されています。
いいボールペンを着用していたら、
“いいペン使ってますね”とお声がけすることもあり、
スタッフは笑顔になります。
こちらも、また行きたくなります。
ダメなペンなら、指摘されてグチっぽい顔になります。
また行きたい気にはなりません。
どうせなら、笑顔になる種を、まいてほしいのです。
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