日本映画の父は正しかった
古山喜章です。
「モンスターズ・ユニバーシティ」を見ました。
3Dで制作されていますが、メインの劇場は2Dです。
2Dのほうが、お客が集まるのです。
あれだけ騒いでいた3Dですが、ものの数年で、
ヒートダウンしているのが、明らかです。
やはり、3Dメガネを着用しての2時間はキツイ。
3Dテレビも、失速しています。
というか、さほど売れてません。
日本映画の父と言われたマキノ省三は、
“映画は、1.スジ 2.ヌケ 3.役者”
という言葉を、ヒットの条件として残しています。
1.スジ は、物語がいいこと。
3.役者 は、集客力のあるスターが出演していること。
2.ヌケ は、光と影がハッキリしていること。
映画草創期は、照明機材が不十分でした。
また、フィルムの感度もよくありませんでした。
そのため、光と影のバランスが悪くなり、
わかりにくい、見ずらい映像になることが多かったのです。
つまり、2.ヌケ とは、
見やすさ、わかりやすさ、なのです。
今で言えば、3D映像はこの、見やすさに欠けるのです。
日本映画の父は、正しかったのです。
だから、
オープン景気が長続きしない飲食店や、
ショッピングセンター同様、3D映画も、
リピーターを生み出せなかったのです。
メガネをせずに3D映像を楽しめる、
という技術が導入されるまで、
3D映画全盛の時代は、お預けといった感じですね。
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