相殺していますか②
福岡雄吉郎です。
決算書を見ていると、ときどき、
「こうしたらよいのにな」と思うことがあります。
②債権と債務
ときどき、同じ相手先に対して、
債権と債務の両方がある場合があります。
・売掛金と買掛金
・受取手形と支払手形
・前渡金と前受金
・仮払金と仮受金
などです。
例えば、メーカーであれば、
部品を有料で支給して、加工してもらい、
加工後の部品を戻してもらう場合
卸売業であれば、
Aという製品は当社が販売するのだけれど、
Bという製品は、逆に当社が仕入れる場合
債権と債務の両方が発生することがあります。
で、この場合は、B/S(貸借対照表)上で、
これらを相殺するとよいです。
P/L(損益計算書)は、関係ありません。
こうすると、
・総資産が圧縮されて、ROA(総資産利益率)が高まります
・自己資本比率が高くなります
主な相手先別の債権、債務の金額は、
税務申告するときに添付する、
各科目の内訳明細を見れば分かります。
期中の試算表では、相殺する必要はありません。
社外に見せる決算書を工夫するだけで、
自社の評価は上がるのです。
« オンライン受注率を上げよ! | トップページ | 銀行の融資実務を理解しておく ① »
「節税対策&決算対策」カテゴリの記事
- 即時償却C型の実務④(2021.01.15)
- 即時償却C型の実務③(2021.01.14)
- 即時償却C型の実務②(2021.01.13)
- 即時償却C型の実務①(2021.01.12)
- 改めて即時償却の何がよいのか④(2020.12.31)
コメント