東京都職員部長クラスに、年功序列廃止の動き
古山喜章です。
この4月より、
東京都職員の給与制度が一部改正になりました。
中でも目立つのが、部長級の見直しです。
大きく言うと、
①職務・職責に応じて4ランクに分ける。
②定期昇給は廃止する。
①は、言わば、基本給にあたる部分です。
で、その4ランクのどれかに、部門をあてはめます。
職務・職責内容によって、分けています。
Aという部門が4ランク中の2ランクであれば、
その部長の基本給は、その2ランクの基本給で定額です。
部門を変わらない限り、上がることはありません。
基本給とは別の、管理職手当も、
そのランクに準じて、金額は定額です。
さらに、
賞与時の業績部分のウエイトも、上がっています。
まだまだ部長級だけですから、
今更何を、という感もありますが、
それでも、行政の給与制度改正としては、
大きな一歩だと思います。
というのも、
行政出身者が送り込まれている、社会福祉法人などでは、
行政の給与制度にならったものが、多くみられます。
となると、年功的要素が色濃くなります。
かといって、収入が増えていく、という商売ではありません。
そのため、
時間の経過とともに、人件費比率が上昇し続けている、
という法人を、たくさん見てきているのです。
“行政の制度に合わせていますから”
ということを理由に、改正が進まないケースが多いのです。
「努力を惜しまず、結果を残した人が、より多く報われる。」
こうであってほしいのです。
そう思うと、
この東京都の改正は、やはり、大きな動きなのです。
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