なぜ、回収が遅れるのか⑧
福岡雄吉郎です。
どんな会社にも、必ずといっていいほど、
回収が遅れている債権(不良債権)があります。
不良債権を発生させるのは、
間違いなく営業マンですが、
たいてい、経理や請求事務にも、問題があります。
よくあるのは、以下のパターンです。
①請求書のみを出しつづける
②未回収リストを出すタイミングが遅い
③営業との連携が不足している
①不良債権が発生したら、
段階に応じて、督促状を出す必要があります。
毎月、同じ請求書を出し続けても、効果は低いのです。
②回収予定日になったら、
すぐに、入金状況を確認し、
営業に連絡しなければいけません。
入金予定日の当日、もしくは翌朝一番に、
営業マンのパソコンに、未回収リストを送れば、
営業マンもすぐ動けます。
しかし、現実には、
入金予定日から、未回収リストを出すまでに、
10日以上かかっている会社が多くあります。
③不良債権があれば、毎月、一覧表を作成し、
営業マンの会議に参加しなければいけません。
不良債権一覧表には、未収金額だけでなく、
「なぜ、未収になっているか?」
「今後の対策」
などを詳しく書かせて、
毎月チェックしてゆかなければいけません。
ところが、
・そもそも打合せをしていない
・不良債権一覧表を作っていない
・会議で不良債権について話し合っていない
・話合っても記録に残していない
という会社があるのです。
営業マンの姿勢と併せて、
こうした請求事務のレベルもあげなければ、
未収をなくすことはできません。
自社の請求事務に、こうした問題はありませんか?
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