スジのいい客、スジの悪い客 ②
古山喜章です。
お客には、スジのいい客とスジの悪い客があります。
金払いのいい客、金払いの悪い客。
客を呼んでくれる客、客が逃げてゆく客。
どうせなら、スジのいい客に来て欲しいのです。
②未払い客が、ジャガーで来ました!
未収金の回収に取り組む企業で、こんなことがありました。
相手は個人です。
数十万円の請求が、長らく回収されていないので、
督促状を出して電話をかけ、呼び出したのです。
そのときに、ジャガーに乗って来た!と言うのです。
“玄関のまん前にジャガーを、ド~ンと置いて、
堂々と入ってくるんですよ!”
とまあ、責任者は思い出しただけで、カンカンです。
“で、その人はなぜ払ってないんですか?”
と、私は素朴な疑問です。
“もう、言い訳ばっかしです!
あれも払わなあかん、これも払わなあかん、
で、後回しになってた、払うつもりはあった、というんですよ!”
結局、今は払ってもらっているのですが、
まさに、スジの悪い客の典型ですね。
しかし、考えてみれば、そういう客を、
そこまで放置してきた、という体制に、原因があります。
金払いの良くない、スジの悪い客ほど、
“うるさく言ってこないから、まあいいだろう”
“払うつもりはあるけど、今は払えないだけだ”
など、都合の良い思い込みに陥っていきます。
そうなると、その思いに甘える一方で、
何らかの強烈な危機感を持たない限り、
素直に払わなくなってしまいがちです。
スジの悪い客がいそうな雰囲気に、
スジの良い客は、敏感な方が多いです。
そう感じると、スジの良い客は、寄りつかなくなります。
結果、スジの悪い客が、増えてゆきます。
風俗業を営む経営者に聞いたことがあります。
“スジの悪い客を呼ぶ女の子は、即刻やめさせます。
スジの良い客が逃げてしまいますから。”
どの業態も、スジの良い客を相手に商売したいのです。
客スジを左右するのは、
誰のせいでもなく、経営の責任なのです。
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