「風立ちぬ」に見る、若い人材のエネルギー
古山喜章です。
スタジオジブリの「風立ちぬ」を見みました。
ゼロ戦を設計した、堀越二朗が主人公です。
なので背景には、
日本軍に戦闘機を売り込む、企業間競争が描かれます。
日本軍は、他国より速く飛び、攻撃できる戦闘機が欲しい。
売り込む企業は、なんとしても受注を取りたい。
しかし、
若き設計士は、速く美しく飛ぶ飛行機を生み出したい。
ただ、それだけなのです。
その思いをどう実現させてゆくか、
というところが、とても面白いです。
なので、
“う~ん、機銃を無くせばもっと速く飛べるのになぁ”
などと、戦闘機の目的から外れた発想で苦心します。
当時、日本の飛行機技術の弱みは、
エンジン性能が低かった、ということにあります。
その弱みを、機体の設計技術でカバーしたのが、
ゼロ戦だった、ということが、よくわかります。
見ていて思うのは、
いつの時代も、若い人材のエネルギーが、
企業を活性化させてきた、ということです。
それを活かす上司たちと、それに応える若い人材たち。
そういう、
ある種うらやましい、企業の姿が、この作品にはあります。
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