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2013年10月24日 (木)

行き詰まる給与制度 ②

②イレギュラーがいっぱいいる

これも、
中小企業の給与制度において、
よくある問題です。

要は、
等級と役職が、制度上はリンクしているが、
実際にはリンクしていない社員がいっぱいいる、
という状態です。

で、理由を聞くと、
“店長が足らないので、下の等級の者を、
無理くり店長にしています”
とか、
“管理職だったんですけど、ちょっと不祥事があって、
 役職は外したんですが、等級がそのままなんです”
などと言われます。

ヒドイ場合には、
“この人、一般社員なのに、なんでこんなに高い等級なの?”
と聞くと、
“いやぁ・・・、この方は、社長の親戚で・・・、
 仕事はできないんですが・・・、仕方なく・・・・”
などということもあるのです。

そんなことなら、等級など、無くしてしまえ!
と、思うのです。

〇等級の〇〇号、などとして、役職と区別するから、
運用時に、簡単にイレギュラーが生じるのです。
職位と号俸だけで、良いのです。
そもそも、
自分が何等級か知っている社員が、少ないのです。

一般社員の〇号、係長の〇号、課長の〇号、
だけにすればよいのです。
で、もちろん、号俸にも天井を設けます。

店長に上げるなら、店長の給与を払えば良いのです。
役職を落とすなら、落ちた職位の給与にすればよいのです。
各職位に、権限や責任という職務が定められています。
職務の達成度合いに応じた、給与を払えばよいのです。

イレギュラー人材がいっぱいいる、
ということは、
職務とズレた給与の社員がいっぱいいる、
ということです。
つまりは、コストのかけかたが、間違っている、
ということです。

コピー代や電気代をとやかくいうより、
人件費というコストを先に精査してほしいのです。

(古山喜章)

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