ダメな税理士が作る決算書⑥
税理士の優劣を判断する一つの方法は、
損益計算書(PL)をもらったら、
特別損失をみることです。
何を特別損失とするか、
まずは、費目別(原材料費、労務費、経費)に考えます。
①原材料費
(1)過去に仕入れた原料、材料、商品などで、
使う見込みのないもの、売れる見込みのないものは、
廃棄することがあります。
これは、特別損失として処理すればよいです。
この場合の科目は、「××廃棄損」でよいです。
(2)在庫一掃セールなどといって、
滞留品を安く販売する場合があります。
このとき、通常より値引いた販売価格と、
正規の販売価格との差額を、
特別損失として処理するのも一つです。
この場合の科目は、「××処分損」でよいです。
(3)また、棚卸をすると、
帳簿上の在庫と、実際数えた在庫で、
差が出る場合があります。
棚卸をすると、必ずといってよいほど差が出ますが、
これも、特別損失で処理してしまえばよいです。
この場合の科目は、「××減耗損」でよいです。
ほとんどの税理士は、
こうした損失を「売上原価」として、
処理してしまいます。
しかし、これらを売上原価として処理すれば、
その分、銀行が重視する「営業利益」が減ってしまいます。
(1)~(3)いずれも、
日常的に出る損失ではないのですから、
特別損失として処理してしまえば、よいのです。
まずは、自社の決算書に、
在庫に関する項目があるか、
チェックされてはいかがでしょうか?
(福岡雄吉郎)
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