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2013年11月

2013年11月30日 (土)

経理が気づかない埋蔵金③

複数の会社の、内部監査をする機会が、
立て続けにありました。

財務体質が良く、企業体力も高い会社ですが、
監査すると、必ずといってよいほど、
見つかる問題点があります。

③差入敷金、保証金がない
規模が大きくなると、
・従業員に借上社宅を提供する
・駐在所、営業所、事業所、支店をつくる
という会社は多いです。

たいてい、契約のときに、
貸主に対して敷金、保証金を差入れます。
いったん差し入れた敷金、保証金は、
ずっとB/Sに計上されたままです。

で、次の2点を監査します。
(1)契約書や預かり証とチェックする
(2)支払賃料(家賃)とチェックする

(1)敷金、保証金の残高は、
契約書や預かり証(貸主から)に
書いてあります。

で、チェックしてみると、
契約書や預かり証がない、ことがあります。
もしくは、最新版になっていない。

単なる保管ミスの場合もありますが、
実は、すでに解約して保証金を返還してもらっていた、
ということがありました。

(2)現在も敷金、保証金があるならば、
当然、賃料も発生しているはずです。なので、
敷金、保証金の差入先と、
家賃、賃料の支払先とを、
ぶつけてみます。

すると、敷金、保証金があるのに、
家賃や賃料は発生していないものがありました。
この場合も、過去に解約した敷金、保証金が
B/Sに残り続けていたのです。

(1)(2)の場合は、ともに
この敷金、保証金はB/Sから消すことになるのです。
これを損金処理すれば、その分税金が減ります。

自社の敷金、保証金は、すべて問題ないでしょうか?

(福岡雄吉郎)

2013年11月29日 (金)

月次決算が速い会社、遅い会社 ③

③棚卸が確定しないんです

月次決算の遅い会社に、
ありがちな理由のひとつです。
〝棚卸が確定しないんで、原価が確定しないんです〟
などと、言うわけです。

〝いつ頃に確定するの?〟と尋ねると、
〝10日くらいですかねぇ・・・。〟
などと言う場合があります。

〝え~っ!月末在庫確定まで10日かかるって?〟
月末すぐに確定する会社にとったら、
不可思議きわまりないことだと思います。

〝アイテムが多いので計算に時間がかかります・・・〟
〝各営業所の棚卸表を合算しないといけないので・・・〟
〝在庫から月末出荷伝票分をマイナスしますので・・・〟
〝在庫に翌月伝票分をプラスしないといけないので・・・〟
〝業者の預かり在庫がなかなか出てこないんで・・・〟
などなど、まあ、なんだかんだと言われます。

しかし、いずれにしても、
その状況を放置しているからそうなるわけです。

アイテムが多いなら、自動計算できるようにシステム化する。
棚卸作業をしやすいようにシステム化する。
棚卸しを月末一度にせず、分散させる。
各営業所の棚卸しをデータ化して即時集計させる。
月末前後の出荷分を自動反映させれるような、システムを組む。
預かり在庫のある業者とデータ連動させる。
または、期限を切って取り急ぎファックスやメールで連絡させる。

などなど・・・。
方法は、いくらだってあります。
特に、アナログ企業に、
時代錯誤な棚卸業務が見られますね。

管理部門の人材の弱さに、
現場に入っていこうとしない、
ということがあります。
また、現場に言われると、簡単に引き下がる、
ということがあります。

それでは管理業務の改善は進みません。
特に、現場が関わる棚卸業務は、そうなのです。
月次決算を速くする意義を認識し、
管理部門の人材には、もっと現場に入り、
現場に意見を言えるようになってほしいのです。

そのためには、
管理部門人材は、現状のやり方に甘んじず、
新たな方法はないか、
世の中の企業はどうやっているのか、
ということに、敏感であってほしいのです。

(古山喜章)

2013年11月28日 (木)

月次決算が速い会社、遅い会社 ②

②仕入れが締まらないんです

月次決算が遅い会社に、
この理由が結構あがります。

最もよくある理由が、
〝請求書が来るのが遅いんです!〟
というパターンです。
請求書が遅いというものの、
先方に何も要求していない場合があります。

何も言わなければ、
先方は自分たちのし易いようにします。
当たり前です。

〝3日までに請求書をいただけますか?〟
〝ファックスで、総額でもいいのでいただけますか?〟
〝メールでいただけますか?〟
など、こちらの要望をお伝えしなければ、
先方だって、わからないのです。

何のアクションもとらず、
〝来るのが遅いんです!〟
は、経理部門の業務怠慢です。
速くしてほしい、という要望を伝えれば、
先方からも〝じゃあ、こうしましょうか?〟
と、提案いただく場合があるのです。

もうひとつ、仕入が締まらな理由で多いのが、
〝最終に修正が入るんですが、それが遅いんです〟
などというものです。
で、〝どんな修正が入るの?〟と聞くと、
〝最終に返品した分です〟とか、
〝使った分をこちらが連絡するのが遅いので・・・〟
などといったことです。

返品なら、翌月まわしにすればよし、
消化仕入れなら、すぐに連絡すればよし、
なのです。
いずれの場合も、大きな問題ではありません。

正確な数字にこだわらず、
連絡ルールを改めて徹底する。
ただそれだけのことです。

やればできることを、
現状のままで、〝だからできない!〟
という経理担当がいます。
経営者は、
その言葉をうのみにしてはいけないのです。
それは結局、
「やりかたを変えるのが面倒くさい!」
というだけのことなのです。

そんな経理担当者は、いませんか?

(古山喜章)

2013年11月27日 (水)

月次決算が速い会社、遅い会社 ①

〝企業によってこうも差があるのか!〟
と思うことのひとつに、月次決算があります。
月末締めて、翌月何日にできるか、
ということです。

5日以内、10日以内、20日頃、30日頃、
ひどい場合、さらに翌月になる、などなど・・・。
まあ、各社各様ですね。

しかし、わかっていることは、
「月次決算は速いほうが良い」
ということです。


①売上が確定しないんです!

月末時点ですぐに確定する会社には、
信じられないかもしれません。
が、こういう会社は、あるのです。

〝なんで確定しないの?〟と聞くと、
〝最終の修正が入ります〟とか、
〝営業マンの申請が遅れます〟とか、
〝伝票が回ってくるのが遅いんです〟などなど。
その程度の理由です。

修正が入るといっても、結局、毎月入るなら、
翌月回しにすれば、それでよいことです。
なにも、
正確な売上でないとダメ、
ということはないのです。

営業マンの申請が遅いとか、伝票が遅いとか、
それは単に、ルーズなだけです。
それを許している、管理体制に問題があります。

月次決算は、速報値です。
正確な数字に近いにこしたことはないです。
が、それを待って遅くなるくらいなら、
多少の誤差はあっても、速いほうが、
価値があるのです。

それは、結果を現状認識して、
次の手を打つ、ということが、
少しでも速くできるからです。

20日にできる正確な月次決算より、
多少の誤差はあれ、
10日以内にできる月次決算のほうが、
値打ちがあるのです。

今のやりかたではできない、
ということに甘えず、
月次決算の短縮に、
経理部門はもっと取り組んでほしいのです。

(古山喜章)

2013年11月26日 (火)

「銀行員本」も多かった

「銀行員本」というより、
「半沢直樹本」というべきか。
ドラマがヒットして、その職業に関する本が、
ここまで出版される、というのも珍しいです。
(家政婦や海女の本は出ませんからね・・・。)

で、ついつい、
調達を有利に運ぶネタでもなかろうか?
というスケベ心が働き、数冊読んでみました。
20131125_072620

結果、
特に目新しいネタはなかったですね。
まあ、銀行員のサラリーマンとしての生態を、
事細かく知ることができる、という感じです。
なので、
そこをチクチク言ってやることはできます。

それでも、
〝銀行員は人事がすべて〟
という、ドラマのセリフのとおりであることは、
実感できます。
銀行の人事は基本、減点主義です。
減点は出世に響きます。

そのため、
営業担当が、支店長に盾突くことはありえません。
もっと言えば、支店長の命令には逆らいません。
少なくとも上司に、倍返し!、はありえません。
だから、支店長から
〝年度末の融資を増やせ!〟と言われれば、
〝少しの期間だけ、借りていただけませんか?〟とか、
〝お貸ししますので、定期においておけばどうですか?〟
などと、してはいけない融資を平気で持ちかけるのです。

結局、営業担当レベルでは、なんの権限もありません。
言われるがまま、なのです。
さらにたちの悪い場合、
自分に都合の悪いことや面倒くさいことは、
支店長に伝えない、ということも、よくあるのです。

だから、
担当レベルの言うことは、うのみにできないのです。
そのことを再認識する、本でしたね。
銀行の仕組みを知るには、いいかもしれません。

(古山喜章)

2013年11月25日 (月)

「熔ける」破綻本の超キワモノ!

円谷プロや林原など、
破綻に関する本が多かったのも、
今年の出版の特徴です。

そのなかでも、超キワモノといってよいのが、
「熔ける」(著:井川意高 出版:双葉社)です。
サブタイトルが、
~カジノで失った106億8000万円~
といえば、ピンと来ると思います。
そうです、
大王製紙元会長の、彼が記した本です。
20131119_184310

まあ、なにも参考にすることはないのですが、
こういう本には、
私の野次馬根性をくすぐられますねぇ。

はじめと終わりの部分に、
いかにしてギャンブルにはまっていったか、
会社のカネに手をつけていったのか、
周囲をあざむいていったのか、
ということが書かれております。
そこが、興味をそそられるところです。
その間の生い立ちや、事業に関すること、
交遊録などは、早い話し、どうでもよいのです。

そして結論は、
“私は単純に、ギャンブルが好きだったのだ”
と書かれています。
ここが恐いところです。
会社経営に携わってはいけない資質を、
持っていたのです。
それをまわりは見抜けなかった。
加えて、誰も言えなかった。
これは大いにあり得ることです。

回りから見て、そのヒトがギャンブル好きかどうか、
判断するのは、行動や発言しかありません。
単なる見た目だけではわかりません。
よく観察していないと、わからないのです。
ギャンブルだけでなく、酒や女もそうでしょうね。
良からぬ資質を感じた人物に、
経営のポジションを担わせてはいけないのです。

“この俺がきびしく育てたから、そんなことはしないはず”
“親族が会社のカネに手をつけるなんてしないはず”
人間はそんな単純なものではありません。
魔が差して、溺れる、ということも、あり得るのです。
セルフコントロール不可能に陥る人は、いるのです。
だから、特にカネに関しては、厳しいチェックが必要なのです。
あとになってわかったなら、即刻、
経営から退かさなければいけないのです。

わかっていたけど言えなかったという、
側近の言葉も印象的でした。
“井川家がこわかった・・・。”
雇われている者は、保身的になりがちです。
その弱さもわかります。

人間の弱さ、もろさ、傲慢、うぬぼれ、などが行き交い、
井川家は大王製紙を離れることになりました。
その怖さを知る一冊でした。

(古山喜章)

2013年11月23日 (土)

経理が気づかない埋蔵金②

複数の会社の、内部監査をする機会が、
立て続けにありました。

財務体質が良く、企業体力も高い会社ですが、
監査すると、必ずといってよいほど、
見つかる問題点があります。

②売掛金、買掛金のマイナス

滞留売掛金と同じく、
これも必ずといってよいほど、みかけます。

これらは、本来、プラスの残高のはずです。
それが、マイナスということは、
どういうことでしょうか?

売掛金で言えば、
・前金として受け取った
・本来受け取るべき代金より多く受け取った
ときに、「前受金」として処理せず、
“売掛金のマイナス”として処理する。

買掛金でいえば、
・前金として支払ったもの
・本来支払う代金より多く支払った
・二重払いしてしまった
ときに、「前渡金」として処理せず、
“買掛金のマイナス”として処理する。

こうした場合に、
売掛金、買掛金のマイナスが発生するのですが、
なぜか、経理が気づいていない場合があります。

決算のときに作成する、
売掛金や買掛金の勘定明細を、
すべて、細かくチェックすればよいのですが、
それをしていない経理が多いのです。

マイナス残高のなかには、
経理も理由がつかめない、
というものが発見されることがあります。

理由が分かっているにしろ、
分からないにしろ、
経理がその都度、しっかり処理していれば、
マイナス残高は発生しえません。

経理がずさんな会社は、
必ずといってよいほど、
これが存在するのです。

(福岡雄吉郎)

2013年11月22日 (金)

「社長!御社の税務調査 ココが狙われます!」

今年、割と多く出版された本のジャンルに、
“税務調査もの”というのがあります。
これもその一冊です。
20131119_074859

「社長!御社の税務調査 ココが狙われます!」
(著:見田村元宣 出版:すばる舎リンケージ)
この手の本は、どこからどこまでがタイトルなのか?
ちょっと悩みます。

いくつかあるこの手の本でも、珍しいのは、
重加算税の回避、ということに重点を絞っている、
ということです。
そして、
回避された事例や裁判の争点、
反論の抗弁書、などが記載されています。
加えて、比較的読みやすい文章で書かれています。

そこでは、著書の経験から、
重加算税が課される場合において、
“その95%は、顧問税理士が間違っているだけです”
と、書かれています。
多くの税理士の場合、
調査官から重加算税を指摘されると、
「わかりました。重加算税ですね。顧問先の社長に話しておきます」
となり、申し受けた社長は、
「先生がそういうなら、仕方がないですね」
となって、すんなり否認を受入れてしまうわけです。

そもそも、
重加算税とは、隠ぺいや仮装があった場合に発生します。
単なる間違いやミスは、重加算税の対象にならないのです。
重加算税というものに対する知識と対策を得るには、
一読の価値があります。

特に、否認に対する税務訴訟の結果、
その否認は退けられた、
という判例が多く書かれています。
否認はくつがえらなかった、という事例もあります。
勉強になります。
これらの事例は、もしも実際に同様のことがあれば、
活用することができます。

また、
役員賞与や役員退職金などの人件費、
貸倒損失、修繕費、交際費などの経費、
などについても、
判例と争点が、わかりやすく書かれています。

税務調査を控えていなくても、
経営者としては、知っておきたい知識が
たくさん書かれた一冊ですね。

(古山喜章)

2013年11月21日 (木)

企業と銀行、ニーズのギャップ

中小企業が銀行に求めるサービス・取組みのニーズと、
銀行が考えている、中小企業のニーズには、
大きなギャップがあります。

つまり、銀行は、
“中小企業はこういうサービス・取組みを求めているだろう。”
と考えるわけですが、そこに大きな誤りがあるのです。

東京商工会議所が、H24年に行った、
「中小企業金融に関するアンケート」
というものがあります。
(くわしくはこちらから。)
その16ページに、
「金融機関に求められるサービス・取組みに関するアンケート結果」
が掲載されています。
企業側と金融機関の、両方にアンケートしています。
その結果が、こちらです。
Kinyuuankeeto_2

真ん中に、アンケート項目があります。
赤丸で囲んであるのが、ギャップの大きい項目です。

上の表を見ると、企業が求めているのに、
銀行はあまりニーズを感じていない、
という項目が二つあります。
それは、
「金利の優遇」と、「担保・保証条件の対応」、
という項目です。
借りる側として当然なのですが、
銀行はそのことを理解していません。

逆に、企業は求めていないのに、
銀行はニーズが高いと勘違いしている項目が3つあります。
「事業・商品内容の理解」「経営アドバイス」「役立つ情報」
の、3つですね。
つまり、企業側は、アドバイスや情報など、
銀行にはさほど期待していない、というわけです。

当然です。
企業にすれば、銀行も仕入業者のひとつです。
良い条件で仕入れたいだけです。
ならば、
金利や担保・保証条件への、
ニーズが高くてあたりまえです。

銀行側の回答を見ると、
結局、自分達の都合の良いようにしたい、
という心理が見え見えです。
金利や条件よりも、
商品説明、経営アドバイス、情報、と称して売り込みをかけ、
融資に引きずり込む。
もはや、そのような思考回路ができあがっております、
と言わんばかりの回答結果ですね。

だから、
“銀行の言うことは信用できない”
となるのです。
銀行交渉に当たる際は、
先方の思考回路を理解したうえで、
交渉を進めてほしいのです。

(古山喜章)

2013年11月20日 (水)

優良誤認の○理士たち ③

③電話加入権は落とせません その2

ある方を通じて、
どこかの税理士先生から、メールで質問が届きました。
まったく面識のないお方です。

「電話加入権の除却について、
 規程では落とせないことになっていますが、
 どのようにすれば法的に落とせるのか、
 その手順と根拠を示して下さい。」
というものです。
もう、ここまでくれば、質問というより、詰問です。

で、いつものように、電話加入権除却のブログ記事と、
NTTのホームページ、電話加入権譲渡承認請求書、
などを、メールでお教えしました。

あわせて、こちらからの質問を書きました。
「ちなみに、
 規程では落とせない、と書かれております。
 どの規程の、どの条項に、どのような文言で書かれているのか、
 教えていただけますでしょうか?」

その結果はどうだったか?
まったくもって、音沙汰なし、です。
どう思われます?

電話加入権除却に、問題ないことがわかった。
規程というのはなく、自分の単なる思い込みであった。
化石のようなルールを、今も活きていると思っていた。
まあ、そんなところでしょうね。

「除却できることがわかりました!
 私の単なる思い込みでした!」
などと言ってくれれば、まだかわいいほうなのです。
こちらだって、何でも知っているわけではありません。
「こちらもわからないことがあったら、教えて下さいね。」
と、言えるのです。

互いに教え、教えていただいて、
長いおつきあいが続いている、ということが、
私たちの世界では、よくあります。

そんなことさえできない税理士に、
お金を払ってまで関わってほしくない、
という気持ちになります。
そのような、
優良誤認の税理士は、まっぴらなのです。

(古山喜章)

2013年11月19日 (火)

優良誤認の○理士たち ②

②電話加入権は落とせません その1

ある経営者から、
〝電話加入権の除却が、ようやく進んでいます!〟
との報告を受けました。

で、聞いてみました。
〝除却の相談を税理士にしたとき、なんて言いいました?〟
すると、
〝「それはできません!」と、即答でした。〟とのことです。
今年だけでも、
何人の経営者から、同様の話しを聞いたことか!

で、その経営者は、
私のブログ記事を印刷し、
NTTのホームページからダウンロードした、
「電話加入権譲渡承認請求書」を、その税理士に渡したそうです。
〝こういうのがあるんですけど、それでもダメか、見てください。〟

すると数日後、案の定、その税理士から電話がありました。
〝除却できますねぇ!〟
〝他の顧問先にも教えてあげます。ありがとうございました!〟
となったそうです。
(このパターンも、今年だけでも何人目か!)
もはや、どちらがお客なのか、わかりません。
その経営者いわく、
〝こっちがお金払っているのに、教えるって、どうよ!〟
とのことです。

さらにその税理士は、どう調べたのかわかりませんが、
県内での電話加入権譲渡の相場価額を調べたそうです。
〝いくらなの?〟と聞くと、
〝1500円だそうです。〟
ということで、電話1本を、その値段で譲渡し、
除却損を出すことで、進めています。

電話加入権が約100万円あったそうですから、
十数本でしょうね。
1本1500円なら、約2万円ほどです。
単純な話し、約98万円は除却損となり、
その約半分は、法人税のキャッシュアウトが減るのです。
やらなきゃ損なのです。
やれば得なのです。

やれば得することを、「それはできません!」と、
平気で言う優良誤認の税理士が、まだまだいるのです。

(古山喜章)

2013年11月18日 (月)

優良誤認の○理士たち ①

①マイクロフィルムならOKです

食品業界では、メニューの優良誤認が大問題です。
芝エビと表示しているけれど、そうじゃなかった。
ステーキと表示しているが、そうじゃなかった。
まあ要は、実態はそうでもないのに、
それ以上に良いように、勘違いしてしまうこと、ですね。

しかし、
そういったことは、食品メニューばかりではありません。
経営の身近な存在でいえば、
税理士、会計士の先生たちにも、一部、おられますね。
聞く側の立場としては、税理士、会計士といえば、
専門家と思っています。

〝じゃあ、何の専門家と思いますか?〟と訪ねると、
〝いやぁ、それは・・・、税理士は税の専門家でしょう・・・。〟
となります。
しかし、税といっても、ひろうござんす、なのです。

このようなことがありました。
領収書を電子化して保管しよう、となり、
経理担当が、
〝顧問の税理士にも確認しておきます。〟
ということになりました。

で、その結果を聞くと、
〝マイクロフィルムはOKだそうです〟
との返事を聞き、そのアホらしさに笑ってしまいました。
〝いやそれは、パソコンがなかった時代のものでしょう!〟
ということです。

マイクロフィルムなんて、
「スパイ大作戦」や「007」に出てくる世界です。
が、いまどき、そんなものに保管する企業はありません。
そもそも、どこで売っているんだ?ということです。

つまり、
資格をもとに商売する職業でありながら、
持ち得る知識・情報が古すぎるのです。
これが、優良誤認の原因です。

ちなみに、3万円以下の領収書なら、
スキャナー保存はOKです。
(ただし、税務署への電子保存申請が必要です)
くわしくはこちらから。「DENSIHOZON.pdf」をダウンロード

優良誤認の先生方を、
信じて行動させられる側は、
たまったものではありません。
〝えっ?本当にそうなのかな?〟
と思うことがあるなら、
別の税理士に聞くなり、インターネットで調べるなり、
してみてください。

(古山喜章)

2013年11月17日 (日)

「42」に見る、招かれざる者の生き方

黒人初のメジャー・リーガーとして活躍した、
ジャッキー・ロビンソンの実話を描いた、
「42 ~世界を変えた男~」を見ました。

「42」とは、ジャッキー・ロビンソンの背番号です。
唯一、アメリカの全ての球団で永久欠番となっています。
これだけでも、この選手の偉大さがわかります。

描かれるのは、
1945年から1950年代のアメリカです。
まだまだ、黒人差別が激しかった時代です。
単に、野球をビジネスとして拡大したい、
という思いのオーナーが、
黒人選手の導入を思いつきます。
そして選ばれたのが、ジャッキー・ロビンソンです。

チームの監督、選手、観客、宿泊先のホテル、移動の飛行機、
すべてにおいて、そこに携わる人たちから差別的な扱いを受けます。
メジャーでの黒人選手は、まだまだ、招かれざる者、だったのです。

招き入れたオーナーは、黒人のジャッキーに、
二つの事を守れ!、と言います。
①“何を言われようと、紳士であれ!戦わない勇気を持て!”
②“誰よりも勝るプレーで、実績を上げろ!”
ジャッキーは、つらい思いでその二つを、守り抜きます。
すると、白人といえども、
単に野球が好き、人種なんてどうでもよい、という人がいます。
そういう人たちの、見方、接し方がだんだん変わってくるのです。

今現在、黒人選手にそのような偏見を持つ人は、いません。
その先駆者となったのが、ジャッキー・ロビンソンなのです。

そうです、ここには、招かれざる者の生き方が描かれています。
企業においても、若き後継者が会社に入ったときに、
“招かれざる者”としての扱いを受けることがあります。
“現場を知らない者に何がわかるか!”
“急に来て、偉そうに言いやがって!”
“俺らの方が長くいるのに、なんで急にあのポジションなんだ!”
そう思われても仕方がないのです。
そのような局面に、
“どうすればいいんだろう?”と、悩む方も多くおられます。

そんなとき、できることは、まさに、上の二つのことなのです。
まわりの理不尽な声に刃向かっても、事は前に進みません。
批判的な言葉・対応を紳士に受けかわし、
誰よりも努力して、成果を出すこと、
これしかないのです。
信頼を得るための、努力をし続けることなのです。

“招かれざる者”の立場にいる人たちに、
見て欲しい一作ですね。

(古山喜章)

2013年11月16日 (土)

経理が気づかない埋蔵金①

複数の会社の、内部監査をする機会が、
立て続けにありました。
いずれも、売上は100億円を超え、
財務体質もしっかりした、優良会社です。

限られた時間での、全般的なチェックです。
すべて細かくチェックはできませんが、
監査すると、必ずといってよいほど、
見つかる問題点があります。

①滞留売掛金、買掛金
売掛金や買掛金は、
売上や仕入と連動して、毎日のように動きます。
残高が動いて、当たり前、なのです。

しかし、監査をすると、
残高が全く動いていない売掛金、買掛金が、
必ず見つかります。

監査では、具体的に、以下の作業をします。

(1)得意先(仕入先)別の残高が記載された、
直近の売掛金(買掛金)の勘定内訳書を入手する。

(2)半年前、あるいは、1年前の勘定内訳書も入手しておく

(3)それらを並べ、残高がいくら動いているか、計算する

(4)残高の動きが「0」の相手先を、抽出し、調査する。

動きが「0」の相手先を調査すると、
・実は回収(支払)できていない
・回収(支払)済なのに、帳簿で適切に処理していない
ということが、分かります。

ある会社で監査を行ったら、
仕入先A社に対する買掛金7百万円が、
何年も動いてないことが分かりました。

調べると、A社に対する支払は済んでいました。
そのため、買掛金は、帳簿上で消さなければなりません。
A社では、この買掛金を消すことで、
利益が増えることになるのです。

日常業務や決算業務をミスなくやっていても、
「残高に動きのないものをチェックする」
という視点は、ほとんどの会社で抜けています。

思い当たる会社は、ぜひ、
こうしたチェックをやっていただきたいです。

(福岡雄吉郎)

2013年11月15日 (金)

社長塾 第8講 「同族経営」

後継社長塾 第8講のテーマは
「同族経営のすすめ方」です。
20131113_164850_1
今回は、いつもと違い、
工場見学をかねて、岐阜県での講義です。

1日目は、コンビニスイーツで知らない人はいない、
チルドデザートの製造工場を見学しました。

美味しさの追求だけでなく、
徹底された衛生管理には、大変驚きました。

業種は違っても、
売りモノへのこだわり、
品質に対する姿勢は、
後継者にも大きな気づきを与えました。

2日目は、障害者を積極的に雇用する一方で、
積極的に経営のIT化、システム化を推進している、
リサイクルウエスの会社に伺いました。

塾生一行のお出迎えから、お見送りまで、
ありとあらゆるところに、
「おもてなし」が散りばめられており、
全塾生、感謝感激でした。

どちらの会社の社長も、
後継社長塾の修了生です。

後継塾での学び、気づきを活かすとともに、
修了後も井上塾長や塾生同士の交流を深め、
素晴らしい企業を築き上げられました。

メディアに取り上げられることも多い企業ですが、
メディアには語ることのない、
経営の裏話やエキスをお話しいただきました。

現地、現場、現物、現品にふれることができ、
塾生には、大変な刺激になりました。

ご協力いただきました社長をはじめ、
非常に丁寧に対応していただいた現場のみなさま、
まことにありがとうございました。

(福岡雄吉郎)

2013年11月14日 (木)

少人数私募債の調査が来ました! ④

④利子課税調査時の対応ポイント

少人数私募債の利子課税について、
大阪府の税務所から、2名の方が調査に来ました。
で、結局、約15分の滞在で、調査は終了しました。

といっても、
冒頭5分くらいは世間話しです。
実際の調査の時間は、10分程度です。

まずは、募集要項の確認です。
“発行時の募集要項を見せていただけますか?”
で、真っ先に、金利の確認です。
金利は5%に設定しています。
源泉して大阪府に納める地方税は、
その金利額×5% です。

もちろん、
その通りに計算して納めているので、
こちらも心配はしていません。
調査官が電卓をたたいて、計算し、
“はい、間違いありません”
と、確認OKでした。

次に、社債台帳の確認です。
台帳といっても、A4の1枚の紙です。
そこにエクセルで、
引受人ごとの、引受額と、社債券の番号を記しています。
で、誰に金利の5%を払い、
さらにその5%が源泉額に合致しているか、確認です。
“はい、間違いありません”
こちらも確認OKです。

で、最後に、その伝票処理と元帳を確認して、
すべて終了です。
調査というより、確認です。

“ご協力ありがとうございました。”
と、あっさり終了です。

募集要項、社債台帳、元帳のコピーは、
持って帰りました。
まあおそらく、
“調査にいってきました”
という、証拠書類なのでしょうね。

また、
地方税は、多ければうれしいわけですから、
金利の5%が高いとかどうとか、
なんのコメント・意見もありませんでした。
ただ数字に応じて計算し、
間違いがないことを確認しただけです。

利子課税の調査は今年から、ということでした。
調査の通知書には、
対象期間と必要書類が記載されています。
なので、その対象期間の必要書類のみ、
準備すれば、それで構いません。

取締役会の議事録など、他の関連書類には、
別に触れられることはありませんでした。
あくまでも、
設定した金利に見合った税金が支払われているか、
ということでした。

もし、
利子課税の調査が来ることになったなら、
参考にしてください。
(古山喜章)

2013年11月13日 (水)

少人数私募債の調査が来ました! ③

③何を調査するのか?

「公社債利子の利子割額等の調査について」
という通知を受け、
少人数私募債の利子課税について、
税務署の調査を受けることになりました。

我々もそうですが、担当の税理士も、
このような調査は初めてだということで、
その中身がどのようなものなのか、
まったくわかりませんでした。

先にいただいた通知には、
調査対象書類が書かれています。
①募集要項
②社債台帳
③総勘定元帳
④仕訳帳
の4点でした。

と、調査対象となる期間が書かれています。
期間は、直近の決算時にあたる1年間でした。

特にややこしい資料はありません。
発行時に作成している資料と、
利息を支払った際の仕訳と元帳があれば良いです。

要は、
募集要項で金利は何%となっているか?
その通りに金利が支払われ、
源泉処理が正しく行われているか、
と、いうことだったのです。

少人数私募債発行時には、①②だけでなく、
他にも、取締役会の議事録、申込証など、
たくさんの資料を作成します。
が、今回は、①②しか記載されていなかったので、
その分だけを、見ていただくことにしました。

やはり、
エビデンス(証拠書類)を残しておくことが、
大切なのです。

そして、
いよいよ調査を受けたのですが、
最初の雑談も含め、所要時間は約15分でした。
なんの問題もありませんでした。
その詳細は、次回に書かせていただきます。

(古山喜章)

2013年11月12日 (火)

少人数私募債の調査が来ました! ②

②なぜ、調査対象に選ばれたのか?

大阪府税事務所から、
少人数私募債の利子課税の調査が来ました。

前回、調査が行われた経緯を書きました。
で、今回は、
“なぜ、ウチに来たのか?”
ということです。

これは、
対応いただいた税理士先生の話しです。
つまり、
公社債の利子課税調査をすることになったものの、
利子課税が発生している会社が少ない、
ということだそうです。

ということは、
少人数私募債を発行している会社が少ない、
ということです。

利子課税の対象となるのは、利子所得です。
源泉税の対象となる利子所得は次のものです。
①公社債の利子(これが少人数私募債に該当します)
②合同運用信託
③公社債投資信託
④公募公社債等運用投資信託
となっています。

②~④は、金融機関などで発生するものです。
①~④のなかで、
普通の中小企業に調査にくるのは、
①公社債の利子、だけです。
そこへきて、
公社債となる少人数私募債を発行する企業が、
まだまだ少ない、ということなのです。

で、
その数少ない中で、ウチが選ばれた、
ということのようです。
ウチを担当している税理士事務所でも、
300社ほど関わっているそうですが、
少人数私募債を発行しているのは、1社、
つまり、ウチだけ、だそうなのです。

とにもかくにも、
少人数私募債が普及していないことを、
実感した次第なのです。

で、どのような調査が行われたのか?
それは、次回に書かせていただきます。

(古山喜章)

2013年11月11日 (月)

少人数私募債の調査が来ました! ①

①なぜ来たのか?

どこに来たかと言うと、ウチに来たのです。
別会社で、少人数私募債を発行しています。
その、利子課税の調査に来られました。

大阪市内の、とある大阪府税事務所の方、お二人です。
“えっ?どうして府税事務所の人が??”
と思われた方がいるかもしれません。

そうです。
少人数私募債の金利は、20%の源泉分離課税です。
さらにその内訳は、
 ・所得税15%
 ・地方税 5%
となっています。
(平成25年からは、
 復興特別所得税が、0.315%加算されました。)

その、
地方税5%を受ける側の、
大阪府の府税事務所から、
調査に来られた、というワケです。
なので、5%の地方税についての調査です。

しかし、われわれも、利子課税の調査にきた、
という話しは聞いたことがありません。
先方からいただいた通知書には、こう記載されています。
「公社債利子の利子割額等の調査について」
これを読んだだけでは、なんだか難しそうです。

支払利息にかかる税金は源泉扱いで
5%をきっちり納めています。
どういうわけで調査に来たのか?
なぜ来たのか?ということです。
結論から言うと、単純な話し、
“今年から調査をすることになった”
ということです。

特に、大阪府の場合、
これまでは、利子課税の担当は、中央税務署でした。
それが、中央での業務が増え、
別の税務署に担当窓口が変わったのです。
言ってみれば、
本店が支店に業務を投げた、といったことですね。

加えて、
“税額が正しいかチェックせよ!”
といった通達があったようです。
で、新たな担当となった部署の方々も、
調査に動きでした、というワケですね。

では、なぜウチに?ということですが、
それは次回に書かせていただきます。

(古山喜章)

2013年11月 9日 (土)

ダメな税理士が作る決算書(まとめ)

税理士の優劣を判断する一つの方法として、
損益計算書(PL)をもらったら、
①営業外収益
②特別損失
の2つに注目することを、見てきました。

これまでのまとめです。
自社の決算書を見て、
以下のポイントをチェックされるとよいです。

(1)賃貸収入、業務受託料、ロイヤリティーが、
営業外収益で計上されている。

(2)「××戻入」と「××繰入」が、決算書に、両方ある。

(3)「仕入割引」が営業外収益で計上されている。

(4)使用見込みのない材料を廃棄した場合、
売上原価として処理している。

(5)在庫一掃セールで、
通常より値引いた販売価格と正規価格との差額を、
売上原価で処理している。

(6)棚卸時の、理論在庫と実在庫の差を、
売上原価で処理している。

(7)出向、配置転換、転籍などに伴う人件費、経費を、
販売費及び一般管理費で処理している。

(8)事務所移転、豪雨・台風を原因とする修繕を、
販売費及び一般管理費で処理している。

(9)特別償却、臨時償却を行っている場合、
決算書上、通常の減価償却費と区別していない。

(10)これから導入される投資減税制度「即時償却」も、
通常の減価償却費として処理する方針である。

(11)受注型産業で、失注したコンペなどに投入した
人件費・経費を、他の人件費・経費と区別していない。

(1)~(11)で、Yesが多ければ多いほど、
その税理士は、何も考えていない、と言えます。

これらは、数字そのものを変えるわけではなく、
単に順番を入れ替えるだけです。
中小企業では、何の問題もありません。

ぜひとも、こうした知識をつけて、
ダメな税理士を動かしていただきたいです。

(福岡雄吉郎)

2013年11月 8日 (金)

感じの良い接客 ④

④ひとりひとりを見てくれているか

お客さんは、ひとりひとりです。
三人グループでも、ひとりの集まりです。
なので、スタッフには、
ひとりひとりを見て欲しいのです。

飲食店、小売店、ホテル、病院、介護など、
接客・接遇を伴う仕事は、みな同じです。

ひとりひとりをよく見てくれているスタッフは、
こちらがアイコンタクトをして手をあげれば、
サッと応えてくれます。
すぐにこちらの要望を伝えれます。
客にストレスはたまりません。

ところが、
客を全体として捉えているスタッフは、
ひとりひとりの客の動きを見ていません。
そのため、
こちらが合図をしようにも見ていなかったり、
合図をしても気づかなかったり、
“すみません!”と、声を何度あげても届かなかったり、
するのです。

そもそも、お客に
“すみません!”
を言わせてはダメなのです。
言うほうも、まわりが気になりますから、
そんなに大声を出せません。
かといって、小さい声ではスタッフに聞こえません。
すごく気になります。

繰り返し“すみません!”と言う
お客さんを、ときどき見かけます。
それだけで、ちょっと気の毒に感じます。
見ているこちらも、
“早く気づいてくれないだろうか”
と、気になります。

特に飲食店などでは、
着席してオーダーを出してしまうと、
急にほったらかしになることがあります。
で、自分達の作業や雑談に入り込みます。

お客は、何気なく見ていて欲しいのです。
アンテナをたてていて欲しいのです。
スタッフはいるけど、アンテナが全く立っていない、
というスタッフばかりでは、困るのです。

アンテナで繋がるのは、ひとりひとりなのです。
ひとりひとりを見れないなら、
機械化・システム化を、もっと進めればよいのです。
(古山喜章)

2013年11月 7日 (木)

感じの良い接客 ③

③声のテンションで印象が違う

どの業種においても、接客をされる方で、
声のテンションをあまり考えていない人が多いです。

声の感じで、受ける印象は大きく異なります。
客は、買うつもり、食べるつもり、
楽しむつもり、お願いするつもり、
で、スタッフに言葉を投げかけます。

その時に、
対応のテンションが低いと、
こちらのテンションも下がります。

対応のテンションで大きな要素が、
声の感じです。
声の大きさではないのです。
感じが良いか、悪いか、なのです。
大きさよりも、高いか低いか、なのです。
かといって、高すぎてもダメです。
感じの良いトーン、というのがあります。

うまい人は、声のトーンやテンションに、
明るさやうれしさを感じます。
と同時に、笑顔やアクションも伴います。

そんな対応をされると、
こちらもうれしくなります。
もうひとつ、何か買いたくなります。
また来たくなります。
つまり、その人から買いたくなるのです。

もし、
アルバイトでこのような対応ができるなら、
その人には時給1500円出しても値打ちがあります。
お客さんをつかむ対応を心得ているからです。
その人は、生産性が良いのです。

ところが、
声のテンションの低いスタッフの多いこと。
テンションの低い声は当然、
こちらのテンションも下げてしまいます。
義務的で、嬉しそうな感じがないのです。
“決まったことをしています”的な印象です。

ネットで買い物をするときに出てくる、
“ご注文を確定しますか?”とか、
“お買い上げありがとうございました”
などと、と変わりません。
字づらだけの応対に感じます。

で、値段がそれなりのものだと、
“次はないなぁ”と思ってしまいます。
価格帯とのズレを感じてしまうのです。

ヒトは感情を表現できる特性があるのに、
それを活用できていないのです。
自分が機械よりも、ずっと高いコストであることを、
ご存じないスタッフが、まだまだ多いですね。

安かろう、それなりに良かろう、がいっぱいあるなか、
高いのに、もの足らない、を感じると、
それだけで、お客さんは離れてゆくのです。
スタッフの声のテンションを、意識して聞いて見てください。

2013年11月 6日 (水)

感じの良い接客 ②

②知識が豊富で丁寧な対応

ほぼ毎日スーツですが、
たまの休みの日は、普段着で出かけます。
そして、普段着を買いにも行きます。
しかし、ファッションにはあまりこだわりがないせいか、
そのたぐいの知識は、正直、少ないです。

で、
なにがいいのか、どれがいいのか、
よくわからず、困ることになります。
そういう男性も、結構おられると思います。
普段着を買うお店はちょっと、苦手意識があります。

そんなとき、私の場合、
お店のスタッフがどのような対応をしてくれたかで、
買い方が変わってきます。

こちらの思いやニーズをわかってくれつつ、
たずねたことについては、豊富な知識で、
わかりやすく丁寧に説明してくれるスタッフが、
一番ありがたいです。
ファッションには明るくない自分としては、
そのようなスタッフに頼りたくなります。
とても身近な感じを受けるのです。

なんでもそうですが、
いわゆる“売りにくる”タイプのスタッフは、
ちょっとイヤですね。
押し売り感を察知すると、もうダメです。

また、
知識を前面に出し、しゃべりまくるスタッフも、
敬遠したくなります。
知識のない者としては、
気を利かしてリアクションするだけになります。
誰のための接客か、わからなくなります。

と、なんだかプライドが高そうなスタッフも、避けます。
こちらの気持ちをわかってくれそうではないからです。
あまりにブランドイメージに固執した対応は、
人間味にかける印象を受けるのです。
そういう方は大抵、やわらかい笑顔が不足しています。

あれこれ並べていると、お店ではやはり、
人から買っている、ということになります。
そのスタッフがどんな人か、で、
買うかどうかを判断しているわけです。
やや高めの価格帯なら、そうなります。

ネットでなく、ショップで買うのは、
客の立場で対応してくれて、アドバイスをしてくれたり、
知識を教えてくれたりする、スタッフがいるからです。
優秀なスタッフが、付加価値なのです。
そのような方々は、
付加価値を高める努力を、自らされています。

決められたことだけをするスタッフから買うなら、
量販店やネットで十分です。
高いコストである人件費の生産性を上げるには、
スタッフ各自の努力が、もっと必要だと思うのです。

2013年11月 5日 (火)

感じの良い接客 ①

①お茶を注ぐのは、なんのため?

仕事柄、飲食店をよく利用します。
お酒よりも食事中心のお店なら、
お水やお茶があります。

おかわりのお水やお茶を飲むとき、
自分で注ぐ店と、スタッフが注いでくれる店があります。
自分で注ぐ店は、大体、客単価が1000円未満の店です。
1000円を超えると、スタッフが注いでくれる店が出てきます。

しかし、よく見ていると、
スタッフがお茶やお水を注ぐにしても、
2種類の注ぎ方があるのです。
特に、食後の一杯です。

多くの場合、
“お茶お注ぎしましょうか?”
などと言葉を投げかけてお茶を入れ、
“どうぞごゆっくりしてください”
と言い、去って行きます。

ところがたまに、お茶を注いだタイミングで、
“お味はいかがでしたか?”
と、笑顔で聴いてこられる方がおられます。
こちらも一人の場合が多いし、
食べた終えた直後でリラックスしているので、
素直な感想が口に出ます。
聴きたいことも、聴けます。

そのようなお店は少数派なので、
“感じの良い店だな”
と、たった一人のスタッフの態度で、
全体評価をします。
早い話し、
“また来てもいいな”と思います。
味や雰囲気だけでなく、
接客を付加価値として、実感するのです。

お茶を注ぐためにお茶を注いで回っている人と、
お客さんと会話をして、生の情報を聴くために、
コミュニケーションを取るために、
お茶を注いで回っている人と、
2種類おられるのです。

こういう話しをすると、
“いやいや、そんなことをして、
 お客さんにつかまったら時間を取られます”
“忙しいのに、そんな余裕がないです”
などと、開口一番、言う方もおられます。

たしかに、
ランチの忙しい時は、無理かもしれません。
しかし、できる時間帯もあります。
そのときだけでも、すればよいのです。

“お客様とコミュニケーションを取るタイミングがない”
などと言いながら、こちらからは何もお声がけしていない、
とりたてて努力していない、実行していない、
という場合が多いのです。

“これだったら、600円くらいの店でいいか”と思うか、
“ちょっと高いけど、こっちのほうがいいな”と思うか、
お茶の注ぎ方ひとつでも、客は感じることができるのです。
それは、結局、自分でお金を払っているからです。
客は値踏みをするものなのです。

野村監督がよく、
“負けに不思議の負けなし”と言っておられましたが、
飲食店でも同じなのです。
負けるには、ワケがあるのです。

2013年11月 3日 (日)

「スティーブ・ジョブズ」に見る、売りモノ磨き

私、“伝記物”、というジャンルが好きです。
特に映画の場合、2時間ほどで済むのがいいです。
本も読みますが、時間がかかります。
これが映画の良いところです。

ジョブス本もたくさんあります。
没後に出た上下本も、その分厚さに圧倒され、
読まずじまいです。

で、映画「スティーブ・ジョブズ」です。
大学生から、i-Podを発表するところまでを描きます。
いくつかの本で読んだジョブズの名言が、
シーンとともに描かれるのが、うれしいですね。

“リスクをおかせ!チャレンジを恐れるな!”
“シンプルかつビューティーであれ!”
“おばあちゃんでも使えるコンピューターにしろ!”
“パソコンということを忘れて、最も美しいデザインを考えろ!”
“IBMやデルのようなクソと競うな!”
“「無理」という言葉は聞きたくない!”
“クレイジーであれ!”
などなど・・・。

改めて、
ジョブズは経営者ではなく、
エンジニアであった、
ということが、よくわかります。

妥協を許さず、常に10年先を行くような、
他社よりも圧倒的的にグレートな商品を追求します。
その要求に応じれない技術者は、去って行きます。
しかし、粘り強くミッションをクリアする技術者もいます。
そのような人物は皆、どこか風変わりでクレイジーです。

登場するクレイジーなエンジニア達はみな、
ビジネスマインドよりも、オタクマインドなのです。
オタクマインド集団のカリスマがジョブズであり、
経営マインドオンリーの役員達を、困らせ続けたわけです。

とはいえ、
革新的な商品を生み続けたジョブズの偉業には、
売りモノ磨きで学ぶべきものが詰まっています。
改めて、分厚い伝記本も、読んでみたくなりました。

2013年11月 2日 (土)

ダメな税理士が作る決算書⑨

税理士の優劣を判断する一つの方法は、
損益計算書(PL)をもらったら、
特別損失をみることです。
費目別に考えてきた前回と、視点を変えてみます。

首都圏にあるソフトウエア開発業では、
お客様から仕事をもらうために、
競合他社とプレゼンテーションで競争し、
受注獲得を目指します。

最近は、新規参入も多く、
競争に勝つのは、簡単ではありません。
10回のコンペで、2~3回とれれば、御の字です。

プレゼンには、提案先にあうように、
企画、設計、積算など、
多くの手間がかかります。
そのコストも、ばかになりません。

コンペで勝った場合は、
それらは、報われることとなり、
受注に、売上につながります。

しかし、コンペで勝てなかった場合は、
その努力は、水の泡となり、
売上には、何も結びつかないのです。

ここで、です。
優秀な税理士であれば、
この売上に結びつかない労務費、経費を
「特別損失」として落とすことを考えます。

受注活動に関する労務費、経費は、
何も考えずに処理すれば、
「売上原価」になります。
その分、営業利益が減るのです。

ソフトウエア開発以外にも、
建設業など、受注型の企業では、
失注分のコストをどう処理するか、
一工夫することを、考えていただきたいです。

税理士は、こうした工夫を、
まず、考え付きません。

こちらから、
「特別損失」で出せるものはないか?
を検討させることが大切です。

これまで書いてきたことに、
頑として首を縦に振らない税理士は、
やはり、「ダメな税理士」と言わざるをえません。

(福岡雄吉郎)

2013年11月 1日 (金)

金融庁の評価項目を見てみよう ④

④年度末にお願いされる融資

金融庁による、銀行監督評価項目には、
さまざまな項目があります。
なかでも、法令遵守に関わる項目には、
厳しく目を光らせています。

不適切な取引の発生の防止、のひとつに、
「決算期をまたがった短期間の融資依頼」
というものがあります。

決算期というのは、銀行の決算期です。
要は、
実際の資金需要に基づかない、
みせかけの融資をしてはならない、
ということです。

しかし、正直いって、
このようなことは、
かなりあるのではないでしょうか?

3月になると、
“3月下旬に、少しだけ、お借りいただきたいのですが・・・、
 いかがでございますでしょうか・・・?”
などということは、あちこちで聞く話しです。

それとて、
「正常な取引慣行に反する不適切な取引」
として、監督項目に上げられているのです。
そのような事実が、
金融庁の耳に入っては、おおごとなのです。

それは結局、優越的な地位を濫用した、とされるのです。
確かに、銀行からお願いされたら、
“わかりました。協力させていただきます!”
と、あっさり了承される経営者が多いです。
それは、心のどこかかに、
“銀行さんをむげに扱ってはいけない・・・”
“借りれなくなったらたいへんだからな・・・”
という思いがあるのです。

なので、3月末や9月末に融資をお願いされても、
必要なければ断わればよいのです。
“断わったら、あとあと不利になるのでは・・・”
という心配は、無用なのです。

そのようなことを持ちかけてきたなら、
相手の弱みをつかんだ、と思えばよいのです。
で、その事実を逆手にとりつつ、
こちらの要望事項を交渉すればよいのです。

交渉を有利に運ぶネタは、
案外、あちらこちらにあるものなのです。
(古山喜章)

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