ダメな税理士が作る決算書(まとめ)
税理士の優劣を判断する一つの方法として、
損益計算書(PL)をもらったら、
①営業外収益
②特別損失
の2つに注目することを、見てきました。
これまでのまとめです。
自社の決算書を見て、
以下のポイントをチェックされるとよいです。
(1)賃貸収入、業務受託料、ロイヤリティーが、
営業外収益で計上されている。
(2)「××戻入」と「××繰入」が、決算書に、両方ある。
(3)「仕入割引」が営業外収益で計上されている。
(4)使用見込みのない材料を廃棄した場合、
売上原価として処理している。
(5)在庫一掃セールで、
通常より値引いた販売価格と正規価格との差額を、
売上原価で処理している。
(6)棚卸時の、理論在庫と実在庫の差を、
売上原価で処理している。
(7)出向、配置転換、転籍などに伴う人件費、経費を、
販売費及び一般管理費で処理している。
(8)事務所移転、豪雨・台風を原因とする修繕を、
販売費及び一般管理費で処理している。
(9)特別償却、臨時償却を行っている場合、
決算書上、通常の減価償却費と区別していない。
(10)これから導入される投資減税制度「即時償却」も、
通常の減価償却費として処理する方針である。
(11)受注型産業で、失注したコンペなどに投入した
人件費・経費を、他の人件費・経費と区別していない。
(1)~(11)で、Yesが多ければ多いほど、
その税理士は、何も考えていない、と言えます。
これらは、数字そのものを変えるわけではなく、
単に順番を入れ替えるだけです。
中小企業では、何の問題もありません。
ぜひとも、こうした知識をつけて、
ダメな税理士を動かしていただきたいです。
(福岡雄吉郎)
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