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2013年11月25日 (月)

「熔ける」破綻本の超キワモノ!

円谷プロや林原など、
破綻に関する本が多かったのも、
今年の出版の特徴です。

そのなかでも、超キワモノといってよいのが、
「熔ける」(著:井川意高 出版:双葉社)です。
サブタイトルが、
~カジノで失った106億8000万円~
といえば、ピンと来ると思います。
そうです、
大王製紙元会長の、彼が記した本です。
20131119_184310

まあ、なにも参考にすることはないのですが、
こういう本には、
私の野次馬根性をくすぐられますねぇ。

はじめと終わりの部分に、
いかにしてギャンブルにはまっていったか、
会社のカネに手をつけていったのか、
周囲をあざむいていったのか、
ということが書かれております。
そこが、興味をそそられるところです。
その間の生い立ちや、事業に関すること、
交遊録などは、早い話し、どうでもよいのです。

そして結論は、
“私は単純に、ギャンブルが好きだったのだ”
と書かれています。
ここが恐いところです。
会社経営に携わってはいけない資質を、
持っていたのです。
それをまわりは見抜けなかった。
加えて、誰も言えなかった。
これは大いにあり得ることです。

回りから見て、そのヒトがギャンブル好きかどうか、
判断するのは、行動や発言しかありません。
単なる見た目だけではわかりません。
よく観察していないと、わからないのです。
ギャンブルだけでなく、酒や女もそうでしょうね。
良からぬ資質を感じた人物に、
経営のポジションを担わせてはいけないのです。

“この俺がきびしく育てたから、そんなことはしないはず”
“親族が会社のカネに手をつけるなんてしないはず”
人間はそんな単純なものではありません。
魔が差して、溺れる、ということも、あり得るのです。
セルフコントロール不可能に陥る人は、いるのです。
だから、特にカネに関しては、厳しいチェックが必要なのです。
あとになってわかったなら、即刻、
経営から退かさなければいけないのです。

わかっていたけど言えなかったという、
側近の言葉も印象的でした。
“井川家がこわかった・・・。”
雇われている者は、保身的になりがちです。
その弱さもわかります。

人間の弱さ、もろさ、傲慢、うぬぼれ、などが行き交い、
井川家は大王製紙を離れることになりました。
その怖さを知る一冊でした。

(古山喜章)

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コメント

2月に行われる井上先生の事業承継セミナーですが、M&Aのお話もお聞きしたいです。何せ中小企業の60%が後継者未定ですので。よろしくお願いします。

ご要望におこたえできるようにしておきます。
ご意見ありがとうございます。

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