即時償却って何ですか?③
「どういうものが対象ですか?」
即時償却は、
「生産性を上げる」ための設備が対象です。
一口に「生産性を上げる」といっても、
(1)先端設備を導入しても、
(2)生産ラインやオペレーションを改善しても、
生産性は上がります。
また、何でもかんでも即時償却の対象とされると、
国も困ってしまいます。
そのため、うえの(1)と(2)のパターン別に、
即時償却できる条件が、細かく決められています。
まずは、(1)先端設備からです。
先端設備を入れる場合は、
①金額 ②モデル ③用途 ④指標の設定
に条件があります。
①機械か、備品か、設備か、
何を買うかで、変わります。
機械なら1台(1基)あたり160万以上、
設備なら120万以上です。
安くはありませんが、
数百万も投資しなければ使えない、
ということはないのです。
②最新モデル(最近販売された型式)
であることが必要です。
これも、入れる設備によって条件が異なります。
③建物なら断熱材や断熱窓
備品なら、冷蔵庫や冷暖房関連中心です。
機械は、用途の指定がありません。
④買った本人が、
「これは生産性が上がるのだ!」
と言っても説得力にかけます。
そのため、
・単位時間当たり生産量
・エネルギー効率
といった指標を設定し、それが、
従来設備から1%以上向上していることを主張します。
この「1%以上」というのは、
設備を作っているメーカーが属する業界団体から
証明書をもらえばよいのです。
彼らからしたら、
喜んで証明書を発行してくれます。
(2)は次回につづきます。
(福岡雄吉郎)
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