2014年 「身軽経営」に舵をきろう ③
③財務の身軽 その2
「固定資産肥大症」
流動資産肥大症とは逆に、
固定資産が大きすぎる、という事例も多いです。
“建設業で、どうして土地がこんなに多いのか?”
“ソフトウェア開発業なのに、どうして自前の建物がいるのか?”
“このデカい投資は何なのか?”
といった具合に、
その業種の必要以上に、固定資産が膨らんでいる、
というケースが多いのです。
こんな感じです。
下半身がドッシリして、「身軽」とは正反対です。
しかし、固定資産の欠点は、
「簡単に手放せない」
ということです。
加えて、その固定資産を入手するために、
長期借入金を膨らませているなら、
なおのこと、手放すのは容易ではありません。
というのは、
借入の返済が必要になりますから、
資金繰りも悪化させるのです。
特に、土地を全額借金で購入すれば、最悪です。
土地は減価償却がありません。
税引後利益の残ったキャッシュから、
返済しなければいけないのです。
資金繰りは、ますます厳しくなります。
経営環境の変化が激しいときに、
身動きがとりづらい財務は、経営にマイナスです。
周囲に協力なライバルが出来た!
商圏のマーケットが縮んでしまった!
周辺環境がガラリと変わってしまった!
景況が変われば、そういうことも起こり始めます。
そのときに備えて、
「財務の身軽」を進めておいてほしいのです。
(古山喜章)
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