2014年 「身軽経営」に舵をきろう ⑤
⑤管理(情報・時間)の身軽
管理業務のシステム化、デジタル化がさほど進んでいない。
という企業は、まだまだ多いです。
この時代、デジタル機器やシステムを使わない、
というだけで、管理業務の動きは遅くなります。
情報の伝達、共有、処理、のスピードが落ちるのです。
スピードが落ちるということは、時間がかかる、ということです。
給与計算に時間がかかります。
給与明細の準備・配付に時間がかかります。
在庫の集計に時間がかかります。
売上の集計に時間がかかります。
仮払い・交通費の精算に時間がかかります。
小口現金処理に時間がかかります。
総務・経理関連だけでも、さまざまな項目があります。
加えて、営業活動や生産活動におけるシステム化もあります。
これらはみな、
時間がかかるのに、やり方を変えようとしない、
ということに問題があります。
さらに言えば、トップが〝システム化を進めるべき〟
とは、あまりお考えでない、という阻害要因があるのです。
特にトップがシステム化をさほど推進していない場合、
何らかのシステム化を導入しても、
後が続かない、ということになりがちです。
それは、そのトップが、システム化を反対する社員の意見に、
耳を傾けがちになるからです。
〝○〇さんから聞いたけど、うまくいっていないらしい〟
〝〇〇さんから聞いたけど、現場が混乱しているらしい〟
〝〇〇さんから聞いたけど、情報漏洩の可能性があるらしい〟
一部の、やり方を変えたくない社員の声ばかりをうのみにして、
〝ウチの仕事では、システム化はまだまだむつかしい〟
〝ここまで現場を混乱させて、やる意味があるのか?〟
となってしまうのです。
身軽になるには、重たい荷物を捨てなければなりません。
捨てるのは、しんどいです。力がいります。
段取り次第では、混乱もきたします。
だから、スムーズにいかないのは、当たり前です。
しかし、同業ライバルは、システム化を進めるし、
後発ライバルは、そもそも最新のやり方で参入してくる時代です。
進めていないライバルと競っても、しかたがないのです。
管理(情報・時間)の「身軽経営」も、
デジタル時代には、欠かせない身軽要因なのです。
(古山喜章)
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