銀行金利1%未満が4割を超えました
1月14日の日本経済新聞朝刊に、
「貸出金利の低下一段と、
1%未満4割超、銀行収益を圧迫」
という記事がありました。
2008年時点では、1%未満の貸出金利は1割、
となっていました。
それがじわじわ増えて、2013年10月時点では、
4割を超えている、ということです。
記事内の例で、
“静岡銀行は、大・中堅企業は0.63%まで下がった。”
とあります。
いかがでしょうか?
1%未満が4割ですよ。
つまり、
1%未満の金利は、特別でもなんでもないのです。
別に、世間の業績がこの5年で回復したのではありません。
どちらかといえば、
貸出先が不足し、金利の消耗戦に入っているのです。
借りてくれるだけで、ありがたいお客様なのです。
記事に現れている数字は、平均金利です。
なので、もちろん、
その数字より高い企業もあれば、
ずっと低い企業もあるわけです。
われわれは、
“金利は0.5%を切りなさい!”
“もはや0.38%で借りる時代!”
と申し上げています。
それには、
銀行による格付け=スコアリングが影響します。
だから、オフバランスを進め、
筋肉質の財務体質にしてほしいのです。
なのに、
“以前は3%を超えていた金利が、2%を切りました!”
などと、喜んでいては、
銀行にとって、まだまだ、おいしいお客様なのです。
この状況では、借り換えも進み、
まだしばらくは、低い金利が続きそうです。
だから銀行は、NISAなど、別の手数料収入確保に走るのです。
ちなみに、記事にあったグラフを見ると、
1.5%~3.0%は、全体の3割超
1.0%~1.5%未満は、全体の2割超
3.0%超は、全体の5%弱
です。
銀行金利は、需要に応じた相場と格付けで動くのです。
皆さんの会社では、平均金利は何%でしょうか?
(古山喜章)
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