即時償却って何ですか?④
「どういうものが対象ですか?」
即時償却は、
「生産性を上げる」ための設備が対象です。
一口に「生産性を上げる」といっても、
(1)先端設備を導入しても上がるし、
(2)生産ラインやオペレーションを改善しても、上がります。
また、何でもかんでも即時償却の対象とされると、
国も困ってしまいます。
そのため、上の(1)と(2)のパターン別に、
即時償却できる条件が、細かく決められています。
今回は(2)です。
生産ラインやオペレーションを改善する設備を入れる場合、
①金額 ②指標の設定 ③計画の承認
に条件があります。
①金額は、(1)の先端設備のときと同じです。
機械なら1台(1基)あたり160万以上、
設備なら120万以上です。
数百万の投資は、いらないのです。
②投資利益率が5%以上であることが必要です。
(中小企業の場合)
で、投資後3年間の平均で見ます。
投資したことで、
キャッシュフロー(営業利益+減価償却)
がいくら増えることになるか?が大切です。
③投資計画は、税理士か会計士に証明をもらい、
そのうえで、経済産業局により、
承認されなければいけません。
このように、それぞれ要件は決められていますが、
ハードルは、決して高くありません。
以上が、即時償却の概要です。
「ちょっと気になる」という点は、
次回に説明します。
(福岡雄吉郎)
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