不正のにおいをかぎわける ②
不正と言えば、
社内だけでなく、労働組合の不正もあります。
これも、実際に出会った話しです。
毎月徴収している組合費を、
組合委員長が着服していたのです。
まあ、よくあるパターンです。
この場合、組合執行部から、
会社に相談されたことがきっかけで、判明しました。
執行部には、会計係がおり、金銭管理をしています。
なのに、委員長が、
〝僕が預かっているほうが、何かと便利だろうから、
こっちで預かるわ〟
となり、会計係が委員長に、
通帳とキャッシュカードを渡してしまったのです。
会計係は、本部とは離れた地域の店舗におりました。それをいいことに、
自分が預かったほうが便利、と言い出したのです。
その後、会計係が通帳を求めても、
なかなか返さず、不振に思い、会社に相談にきました。
で、その審議を委員長に確かめると、
すんなり認めた、というわけです。
当然、即刻退職です。
労働組合といっても、
実態は、定例的な賃金交渉と、忘年会程度、
という場合も多いです。
それでいて、毎月の組合費は、数千円だったりすると、
組合には、結構な資金がたまってゆきます。
本来、
組合の資金ですから、組合が管理すべきですが、
会社以上に不正が起こりやすい状況にある、
ということです。
チェック機能がほぼない、というケースが多いのです。
社内に労働組合がある、という場合、
会社としても、組合費の会計報告を、求めていただき、
不正なきよう、チェックしておいてほしいのです。
と同時に、
体をなしていない、組合活動は、
解散を要求してほしいのです。
あるいは、組合としてふさわしい活動を、
促してほしいのです。
(古山喜章)
« 不正のにおいをかぎわける ① | トップページ | 即時償却って何ですか?⑥その2 »
「社内不正」カテゴリの記事
- 不正は、毎日どこかで起きています⑧(2018.05.09)
- 不正は、毎日どこかで起きています⑦(2018.05.02)
- 不正は、毎日どこかで起きています⑥(2018.04.25)
- 不正は、毎日どこかで起きています⑤(2018.04.20)
- 不正は、毎日どこかで起きています④(2018.04.18)
コメント