税務調査は怖いですか?④
「税務調査は怖い」
多くの経営者は、こう思っています。
しかし、これは単なる思い込みです。
世の中の税理士の半分は、税務署OBです。
よく、「OBは税務調査に強い」と言われますが、
なぜでしょうか?
理由は、
①調査で何を調べられるか、予測できる
②実は「調査官は分かっていない」ことを知っている
の2つです。
①どういう調査になるか、予測できる
OB税理士は、調査が決まったら、
担当者の職歴や部署を細かく確認します。
「こいつは、ここの部署出身か。
ということは、~を攻めてきそうだなぁ。」
といった具合に、調査の種類やレベルを、
予測できるのだそうです。
調査官の経歴は、税務署OBでなくても、
『10年職歴』というもので見れます。
(10年職歴は、こちらをご参照ください。)
しかし、ここまでしなくても、
税務署を知り、ふだんからエビデンス(証拠書類)を
整えておけば、それだけで対策として、十分です。
ちなみに、よく上席調査官というのは、
なんとなく、「えらい人なんだろうな」
と思ってしまいます。
が、上席調査官は、誰でもなれますし、
実は、権限は何もありません。
署内での昇進は、実力でなくゴマすりが重要です。
調査官の肩書きと調査能力は、
比例していないのです。
上席、主査であっても、
やる気のない人間と、職人タイプに別れます。
こういうところは、会社組織と、
変わらないのです。
②は次回につづきます。
(福岡雄吉郎)
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