融資判定業務は、人ではなくコンピューターが行う時代
「本店に財務諸表を送り、本店の解答を得て、答えを出させていただきます」
この言葉は、各支店の銀行員の常套文句です。
本店に財務諸表を見るエキスパート人材がおられ、
審査をなさる、さぞかし多忙で超優秀なる人材であろうと思っていました。
銀行の役員に教えていただきました。
「それは人ではありません。コンピューターが居りまして、
女子社員が数値をインプットしているだけです」との答えでした。
「えっ・・ コンピューターに、
融資希望会社のP/L B/S数値を打ち込むだけで判定ですか?」
「機械が数値だけで判定ってのは それは正確ではないでしょう?」
「人が介在して情実に流されるより、正確です。
80%は正しいです。人であれば60%に落ちます!」
バブル崩壊後、銀行員の不正融資などの事件を見ると、
成るほどと変に納得したものです。
よって、私は、判定となる判定基準を得るべく行動を起し、
今日、皆様にお目に掛けることができるようになったのです。
それらの判定を見れば P/L損益計算書よりも、
B/S貸借対照表の数字を掘り込むことが判明します。
ところが、日本のほとんどの経営者は,P/L思考が強く、
収益を上げるために月々の、半期の、1年のP/Lには興味はあれど、
年に1回税理士が持ってくるB/Sにはほとんど興味を示さないのです。
よって、B/Sを美しく形のよいものにされないから、
銀行よりの有利な融資を受けることは不可能なのです。
税理士も弁護士もほとんどの方は、P/L思考をするので困ったものです。
(井上和弘)
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