人材不足を補う「IT技術」 ②
サービス業や飲食業では、
人材不足が深刻化しています。
労務コストは、間違いなく上がります。
ならば、人手がかからない方法を、考えれば良いのです。
②ショーケース、メニューのデジタル化
「デジタル・サイネージ」という言葉があります。
さまざまな表示をデジタル化し、通信でつないで、
一元管理することです。
空港の表示や、野球場、映画館など、
人がたくさん集まる場所で、主に進化してきました。
マーくんの本拠地、ヤンキースタジアムでは、
通路やトイレなど、あらゆる場所にモニターが設置され、
球場のどこにいても、プレーを見逃さないように、
しているそうです。で、広告も流す、というわけです。
身近なところでは、飲料の自動販売機に、
デジタル・サイネージ化されたものが、増えてきました。
前に立っただけで、人物を画像認識し、
おすすめの飲料が点滅したりします。
どんな人が、いつ、何を買ったか、が、把握できます。
飲食店やデパ地下の総菜売り場での、
ショーケースやメニューの、デジタル・サイネージ化が、
今後は進むのではないか、と考えています。
季節や新商品ごとに、ショーケースをやり替えるのは、
結構大変な作業です。
閉店後に、遅くまでかかって取り組みます。
せまい場所に入り込み、細かなパーツや飾り付けも必要です。
正面からも、確認しなければいけません。
そもそも、ろう細工の食品サンプルや飾り付けが、高くつきます。
ろう細工も古くなると、色がくすみ、買い換えが必要です。
入替えでなくても、売り切れ商品が出たら、
その表示をしておかないと、クレームの元となります。
営業中に、余計な作業に手をとられます。
これら今、
当たり前のようにあるショーケースというものは、
すべてデジタル・サイネージ化すれば良いのです。
デジタルなら、詳しいメニュー表記も可能です。
で、本部や店内で、一元管理できるようにすれば、
余計な作業による人件費が、不要になります。
面倒くさい、ショーケースの作業がなくなるだけで、
現場は大助かりなのです。
場所も、デジタルなら薄型テレビ並みですから、
ショーケースほど、広い場所が要らなくなります。
それに、そこには、カメラをとりつけることができます。
何時頃、どのようなお客が、どのあたりのメニューを見て、
入店したのか、しなかったのか、というデータがとれます。
その日の売れ筋メニューや売りたい商品の、
表示を大きくする、とうことも、すぐにできます。
空いているスペースを活用したり、時間帯によっては、
自社の広告を全面に流す、ということもできます。
人材募集の広告も、流せます。
客がテーブルで見るメニューやPOP、
店頭での食券販売機にも、同じ技術が活用できます。
デジタル技術を売る側にとっても、大きなチャンスです。
世界のあらゆる飲食店や、物販店を、取り込めるのですから。
なのに、技術と需要が、まだまだミスマッチな感じ、なのです。
人材不足は、ますます深刻化してゆきます。
これまでの当たり前のことを見直し、
人の手がかかる作業を、減らしてほしいのです。
デジタル技術は、技術の進化もコストダウンも、
どんどん進んでいます。
高まる人件費を補うことができる、技術がないか、
常に注目していきたいと考えています。
(古山喜章)
LINEアプリのタイムラインにて、
巷で出会ったスイーツを、3行だけ書いて紹介する、「スイーツ3行書く命」を配信しています。
ID:icofuruyama で、LINE内で検索ください。
« 会社はなぜ いつまでも借金を続けるのですか? | トップページ | てごわい滞納者その1 »
「コストダウン(労務・IT・他)」カテゴリの記事
- 付加価値のない業務に人手を使わない⑤(2023.11.17)
- 付加価値のない業務に人手を使わない④(2023.11.16)
- 付加価値のない業務に人手を使わない➂(2023.11.15)
- 付加価値のない業務に人手を使わない②(2023.11.14)
- 付加価値のない業務に人手を使わない①(2023.11.13)
コメント