税務調査は怖いですか?⑥
以前の記事で、税務署は、普通の会社と変わらない、
と書きました。
でも、ちょっと違うところもあるのです。
いまの時期は、年度も変わり異動の季節です。
けれども、税務署は、ちょっと違います。
税務署は、7月からが新年度です。
その時期に、毎年3分の1の職員が異動します。
そして、辞令が出て、異動するまで1週間程度です。
引継ぎなんて、ちゃんと出来ません。
そして、異動の前は、
「心ここにあらず」の状態です。
ので、春先から6月頃までは、
調査官は、調査に身が入りません。
特に、異動直前の税務署では、
身辺整理をやっていて、
調査どころではないのです。
だから、この時期(春先~6月)に調査を受けたら、
調査のレベルが軽く済むのです。
調査をするか、しないかは、
会社が提出した「税務申告書」を見て、
税務署が判断します。
で、その申告書は、
決算日から3ヶ月以内に出すことになっています。
なので、決算日と調査時期というのは、
ある程度、決まっているのです。
2月~5月決算の会社は、
7月~12月に調査が入ります。
6月~1月決算の会社は、
1月~6月に調査が入ります。
なので、ここを調整すれば、
税務調査を来にくくさせる、
調査官のやる気のないときに来させる、
ということができるのです。
元調査官がこう言っていました。
「調査を軽くしようと思えば、
決算期を、12月か1月にしたらいいのです。」
(福岡雄吉郎)
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