上乗せ償却は特別損失に計上する
この時期、3月末決算の方々から、
仮締めの決算書を、見せていただき機会が増えます。
で、気になるところなどを、お聞きします。
先日も、こういうことがありました。
“この減価償却の中には、特別償却などの、
上乗せ償却が入っていたりしますか?”
と、おたずねしました。
“そういえば・・・、いくつか入ってますね・・・。”
“いくらぐらいの金額、入っていますか?”
調べてもらったところ、
“だいたい、300万円くらい入っています。”
とのことでした。
で、その金額を、
特別損失の欄に「特別償却」として、
計上してもらいました。
早い話し、営業利益と経常利益が、
300万円、増えたのです。
税引前利益は変わりません。
が、銀行格付け時にチェックされる、
営業利益を経常利益は良くなるのです。
銀行借り入れがあるその企業では、
なおのこと、修正しがいのある項目なのです。
販売管理費で計上する減価償却費は、
通常の耐用年数で算出した分だけで、OKです。
その他、一括特別償却や、30%償却など、
いわゆる、
通常償却よりも上乗せした、特別の減価償却は、
特別損失に計上しても、良いのです。
税理士さんから、
“どうしてそんなことをするのですか?”
と聞かれたら、
“銀行交渉を有利に導くことができるからです。”
と、お答えください。
それでも反対する税理士なら、
次の税理士を考えておいたほうが、よいでしょうね。
(古山喜章)
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