現場の言葉をうのみにしない
GW明けになると、思い出すことがあります。
かつての会社で、購買業務を担当していた頃のことです。
GWは、納品業者が休んだり、納品回数が減ったりします。
なので、材料や包材などの必要数を、現場に事前に尋ねるのです。
で、発注します。
が、GWが明けると、往々にして、大量にあまるのです。
GWを終えると、生産数がガタッと落ちます。
在庫はなおのこと、減らなくなってゆきます。
お盆や正月も、同じようなことがおきました。
そのことを現場に言うと、ほぼ同じ答えが返ってきました。
“月末までには使うから、ええやないか”
しかし、置き場はいっぱいですから、
納品作業も、出庫作業も、大変です。
それに、結局、
月末になってもなくならない在庫も多かったのです。
何度となく同じことを繰り返し、行き着いたのが、
「現場の言うことをうのみにしない」
ということです。
いくら言おうが、
“在庫があるほうが便利やないか”
“切らしたらマズイやないか”
という思いが、現場からは消えなかったのです。
そこから、
“現場の甘いカンに頼るくらいなら、こっちで予測しよう”
ということになったのです。
で、各店の在庫データを集め、
売れ数実績から、独自の販売予測と生産計画を作成し、
発注するやり方に、変えたのです。
インターネットはおろか、windowsなど、
存在しなかった頃の話しです。
適正発注数を求めるのに、時間はかかりました。
が、間違いなく、GW明けの在庫は、激減したのです。
今も時折、
さまざまな現場で、GW明けの在庫の山をみかけます。
“今のIT環境なら、もっと精度の高い発注ができるでしょ!”
と、つい言ってしまうのです。
多すぎる在庫は、作業効率を低下させます。
そして何より、資金繰りに影響を及ぼします。
この時期、倉庫に在庫がダブついているなら、
改善の余地が、大いにあると思ってほしいのです。
(古山喜章)
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