会計検査院が来ました!
〝会計検査院から監査に来ることになったんです!〟
という連絡をいただいた企業がありました。
〝えっ?会計検査院って、
行政機関の業務を監査するんじゃないの?〟
と、お聞きしました。
〝そうなんです、
労働監督署が、しっかり行政指導しているかどうか、
監督署立ち会いの下、企業の現場に来る、ということみたいです!
で、ウチに来るみたいで、ちょっといい迷惑です!〟
というわけです。
その企業は、パート・アルバイトの雇用が多く、
雇用保険の加入もれに対する指導がしっかりできているか、
という部分をチェックに来られる、ということは、
事前に連絡いただいたそうです。
最もヒヤヒヤしていたのは、労働基準監督署の面々です。
モレや不手際があった際、その指導状況を、
会計検査院から指摘されるわけですから。
監査の事前に、何度となく監督署の対応メンバーが、
その企業にきて、雇用保険の状況をチェックされたそうです。
幸い、特に問題の無い状況で、監査終了後も、
基準監督署は、
〝いやぁ、助かりました。ありがとうございました。〟
と、大変感謝していた、ということです。
〝迷惑がっていたけど、
監督署に貸しができたから、良かったじゃないですか。〟
というと、
〝いやぁ、実はそうなんですよ・・・。〟
と、笑みを浮かべておりました。
その後お聞きすると、
どうやら、都道府県単位で、その同日に、
一斉にいくつかの企業に、同様の監査があったそうです。
なかには、是正措置を要求され、
数百万円単位でコストが発生した、
という企業もあったそうです。
監査当日の事前に、労務の専門家にお聞きしたところ、
〝まず、雇用契約書の最新版をしっかりそろえて、
すぐに出せるようにしておいてください。〟
とお聞きしたので、そのことをアドバイスしました。
やはり、
エビデンス(証拠)や契約がどうなっているか、
ということが、重要なのです。
法定福利費は、税金同様に、上昇傾向が続きます。
今後も、さまざまな形でメスが入ってくることでしょう。
会計検査員から連絡があった場合も、
税務調査同様、何もこわがることは、ないのです。
(古山喜章)
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