顧問税理士は 経営者の気持ちがわからんのか!
会社が支払う税金関係の出費は バカにならない額に達します。
これらが世の為、人の為にどれだけ役に立っているのかの実感がなさすぎるので、
経営者たちの不満なのでしょう・・・
本税、地方税を含めると、
経常利益高の50%近くを持って行かれるのですから無理もありません!
しかも予定納税も考えれば、ほぼ現金として支払っているのですから・
50%というのは、売上に対して考えても、すごい売上比率の出金になります。
決算の月が終わり、
顧問税理士が納税額を表示して、経営者の顔は一気に変わります。
「何? こんな金額を支払わねばならない?
どこにこんな金があるのか?
なぜ こんなに支払わなければいけないのか?
計算間違っているのではないか!」
これらの不満は、税理士にぶっつけられて、
若い税理士は、あたふたとなる光景が目に浮かびます。
何処の会社にお邪魔しても、
顧問税理士に対する不満はすごく多いのにびっくりします。
なぜでしょうか?
・顧問料を取っていながら 税務署の側に立って、
納税する金額を冷たく計算するだけ、税理士が税務署の回し者に見えてしまう。
・年に1回あらわれて計算し、
「今更 期も過ぎ、何も節税策はありません」と冷たく言う
・節税策を何ら提案もしない。できません、出来ません、と言うばかり・
経営者にしてみれば、
預金通帳には納税資金がないのは十分にわかっているが、
税理士はその苦労と痛みがわかっていない!
クソ! と なるのでしょうね・・・
我がコンサルタントの思考から申せば、
中小企業の場合、税理士が計算するような納税金額にはならないと思います。
税理士諸兄の一番の欠点は、
損益計算書を中心としての考え方の中に、
どっぷりとつかってしまっている所にあると思います。
税理士も経営者も事務所で話をしていて、
現場に行っていないからです。
流動資産の中身 原材料、仕掛品、製品、商品、本当にその価格ですか?
腐っていませんか?
枯れていませんか?
売掛金、受取手形、不良で回収できない、
現金にならないものはないでしょうか?
未収金、短期貸付金、その他、
これらは本当にその金額の価値として計上できますか?
固定資産の中身も同じです。
土地、建物、機械、使わない機械や地価の下がった遊休地、
長期貸付金、有価証券、投資、会員権など
長く持って腐ったようなものが累々と置いてあります。
これらを正当に評価しなおす、
売却して損出しをすれば、
たちまち損益計算書で出た利益は、吹っ飛んでしまいます。
特別損失として計上すれば、
税金などは前年、納めた預金まで 戻って来るのに、
アドバイスもしなければ実行もやらない
「出来ない 出来ない」「脱税行為だと」言う
これでは税務署の手先と言われても仕方がないのではないでしょうか?
その同じ人間が、
M&A、企業買収の為のデューデリ(資産評価)の立場に立てば、
冷酷に資産評価して、
純資産を削ってしまう厳しい資産評価行為をするに驚きますね。
(井上和弘)
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