税務業界の裏話 その②
私: 「先生方にお聞きしますが この5月は 変った月ですね!」
白山・黒川:「どうして?」
私:「税理士でもないのに税務署の調査が無茶苦茶だ!
理不尽だと言って、嘆いて私の所に、多くの相談があるのです」
黒川:「私の所にも先輩から相談に乗ってやれよ!
休日でも飛び込んでくる社長さんがいますよ!」
私: 「そうでしょう・・」
黒川:「そういうのに限って ムチャクチャ難しい問題を持っているのです」
白山:「それはね―― 5月だからですよ!
5月中にすべての処理をしないと6月に入ってしまうからでしょう・・」
私:「それって 7月の人事異動のためですか?」
白山:「そうです」
私: 「確かに税務署で30%職員が移動されるでしょうが、
しかし、70%の人は残るのですから、
続けて処理すればいいじゃありませんか!」
黒川:「30%の中に上司もいれば、同僚、部下もいます。
上司が変われば方針も変わり、
同僚、部下がいなくなったら自分一人でやらなければならないのです」
私:「上司が変わったら そんなに方針が変わるのですか?」
白山黒川:「変わります! 変わります!」
私:「そうしたら こちらが長期戦のつもりで、
徹底的に修正申告に応じず、長引かしたら、どうなります。困るでしょうね・・」
白山:「だから5月中に終わるように試験上がりの税理士との駆け引きで、
こちらは認めるが、こちらは認めよ!と 言うようになるのです。
いわゆる、『おみやげ』という奴です」
私:「だからエビデンス(証拠書類)をしっかりしておけば、
今や、さっさと こりゃダメだと言って帰ってしまうのでは・・・・・」
黒川:「そりゃそうですが、彼らも目標がありますし・・・・
我々OB風も今や、何の影響力もなくなり、商売がしにくくなりましたね・・・」
私:「KSKコンピューターシステムも発達してきましたしね・・」
私:「トップの方針が変わると 有無を言わさず、
従う縦社会の縮図みたいなものですか?」
白山:「その通りです」
私:「ごますりが上手いのが 出世の方法だと噂で聞いたのですが・・・・」
黒川;「どこでもそうでしょう。。。上司に順々な奴ほどかわいいじゃありませんか。
しかし、成績も大切ですよ!」
私:「おかしいなーと思う事に追徴税よりも、
どうも調査の職員は重加算税を取りたくて、
税の高い方を投げて、金額の低い方の重加算税を取ろうとしませんか?」
黒川:「そうですね・・彼らは、重加算を見つけるとポイントが高い。
成績に繋がるので そちらに向けるのですよ!」
私:「でしょうね・・ 重加算税というのは
仮装隠蔽行為が行われた場合でしょう・・・
先日もある会社で通常の取引に対して難癖をつけて、
仕入れ先まで調査照会し、重加算にもっていこうとしてきた案件がありました」
黒川:「どうされました?」
私:「徹底して戦いました」
白山・黒川:「けっこうです」
(井上和弘)
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