だから金利が高い!
初めて経営相談を受けるとき、
金利の話しになることがあります。
“ところで、金利は何%で借りておられますか?”
先日も、このような回答がありました。
“2行あって、1行は1.4%、もう1行は1.6%で、
保証協会もついてます。”
と、いうのです。
保証協会への保証料もあるので、プラス0.4%ほど、
になるのです。
“今時えらい高い金利ですねぇ・・・。”
“えっ、高いですか?”
“それ、どこの銀行ですか?”
“●●銀行と、▲▲銀行です。”
聞いて納得しました。
先般の週刊ダイヤモンドに掲載されていた、
「消滅銀行ランキング」のワースト5に、
その2行とも、見事にランキングされていたのです。
そのランキング表のコピーを、経営者に渡しました。
“えっ!あちゃちゃ、おもいっきり上位でがんばってますね・・・。”
結局、取引銀行を見直す前提で、金利交渉することになりました。
世間で業績が懸念されている上位の銀行は、
お聞きしていると、そろって金利が高いのです。
それに、リスクヘッジも万全を期したがるのか、
保証協会付き、になるパターンが多いです。
銀行は今や、手数料で稼ぐ時代です。
なのに、高い金利を要求してくる、というのは、
やはり、業績が悪いが故、なのです。
先ほどの企業の場合、
自己資本比率は、30%を超えていました。
他の銀行なら、0.5%以下は当たり前、なのです。
“どうして、この銀行と?”
“まあ、古くからのおつきあいで・・・”このパターンが、やはり多いですね。
今回も、そうでした。
銀行だって、業績の良し悪しが、あるのです。
業績が悪い銀行は、提示する条件も、悪いのです
特に、取引期間が長く、
他行へ変えられそうにない企業には、
その悪い条件を提示してきます。
“あまえても大丈夫だろう・・・”
という気持ちになるのでしょうね。
なのに、企業側は気づかず、
それを当たり前と思って、高い金利のまま、
融資を受けているのです。
もし、1.0%を超える金利の借入があるなら、
業績の悪い銀行かどうか、確かめてください。
銀行も、仕入れ先、取引先の、ひとつです。
どうせ取引するなら、業績が良い企業と、
取引したいはずなのです。
(古山喜章)
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