税務業界の裏話 その①
2人の税務署OB税理士さんとお話をする機会がありました。
もう25年間 税理士事務所を開業している、
元税務署所長の税理士先生白山(仮名)先生と
63歳の開業ほやほやの黒川(仮名)先生と私の3人
白山:「黒川先生 最近は、開業は大変なんですよね・・・」
私:「なぜ 今は 大変なんですか?」
白山:「私の頃は 顧問先の斡旋が当たり前で、
退職者の為に税務調査しては顧問先を先輩の為に紹介したものですよ!」
私:「そうですね、良くありましたね。二階建てとか言って、
従前の顧問税理士の上に別の税務署OBの税理士がいましたね」
黒川:「今は、それが出来なくなったのです」
私:「本当ですか?それでは定年退職して資格をもっても、
商売できないではありませんか?」
白山・黒川:「飯が食えません! 事務所開業もなかなか出来ません!」
私:「皆さんのようにキャリアーで公務員であれば年金も多いから、
そんなに生活はアクセクしなくてもいいでしょうから・・」
黒川:「井上さん 私の年金 年いくらだと思っているのですか?」
私:「私で年間300万円 役人の方々は公務員は別にあるので もっと上でしょう!」
黒川:「何を言っているのですか!200万円ぐらいしかありません!
65歳になればアップしますが、62歳の今は、
税務署でシコシコ安い給料で65歳までアルバイトがほとんどです。」
私:「役人であろうと試験上の税理士であろうと営業が弱いですし、仕事量を増やすのは大変ですね」
黒川:「井上さん 紹介してくださいよ!」
私:「紹介しますよ。両先生は日々の経理事務には長けていませんが、
経営者が一番嫌がる調査の折は、両先生の様に調査の現場で、
アラさがしばっかりやっていた経験のある人は強いですからね。(笑)
試験あがりは税務署を怖がって、あれでは味方になりませんからね!
亀の甲より年の功ですよ!」
白山:「まーーー 永年やっていますからね。
税務調査が別に怖いとは思わないのですが・・・・」
私:「おかしくなったら 昔の人脈をきかせて、
ビール券100枚持って頼む! と言えますものね!」
白山:「それは昔の話。今は、そんなことできませんし、
税務署を訪ねても調査官の席の所まで行けないのですから・・・」
私:「税務署に行けないなら、ゴルフや料亭に呼び出して、
頼めばいいじゃありませんか!」
白山:「そんなことしたら いっぺんに贈収賄で捕まりますよ!」
私:「うまいことやればわからないのじゃありませんか?」
黒川:「組織の中には 斜交いに構えた性根のねじれた人がいて、
役人を観察している部署にチクルのですよ」
私:「へーーー そうなんですか、 昔とえらい違いですね」
白山:「昔はゴルフや飲み会やらで 忙しかったですね。
いくぞ!と言えば、会社の社長もついてきてくれたのですがね・・・」
私:「困ったときに力になってくれないと商売にならんでしょう・・
ダメだ!ダメだでは ダメなんですよ!
難しいところに立ち向かって、クライアントの為になる仕事をしてあげる、
ダメだったら今後、こうしなさい! と指導してあげてほしいのですが・・・・・」
白山: 「その通り! 役所の時と同じ口調では、顧客はつきません。
井上さんのように経営者と同じように悩んで、生きる道を見つけなくては!」
私:「黒川先生! 私の友人の200件の顧問先をもっている
恵まれた二代目の税理士は、
顧客として商店主、中小企業の工場の主人が多いのですが、
シャッター街に見るごとく、廃業、閉鎖でクライアントがどんどん減っているのです」
私:「法律を犯してはいけませんが、
先生方の同業者の中でも強い人だと見られれば、
口コミで相談に来られますから、強くなってくださいよ!」
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください。
« 稼がない資産に投資しない | トップページ | なぜ、売上を増やしたがるのか? ① »
コメント