税務調査は怖いですか?⑧
今月から税務署は新年度が始まりました。
新年度が始まると、
調査官は、調査ノルマ(件数)を達成するために、
どの会社にゆくか、決めます。
どのようにして調査先を選ぶのでしょうか?
次の条件にあてはまる会社は、
選定される可能性が高くなります。
①長いこと調査がない(8年以上)
②重点的に調査される業種
③大規模、不正が多い会社
④過去に重加算税をとられた会社
①税務署の調査官は減ってきています。
今後もますます減ってゆくと予想されるため、
調査の間隔は、昔より長くなります。
調査に入るのは7年間隔ですが、
調査対象期間は、3~5年です。
「税務調査は、全ての期間をくまなく調査する」
と勘違いしている方がいますが、そうではありません。
調査の対象にならない空白の期間があるのです。
②あしあとがつきにくいと税逃れしやすい、
ということで、現金商売が目につけられやすいです。
バー、パチンコ、土木工事、廃棄物処理、など。
詳しくはこちら(別表3)をご覧ください
ですから、特にこれらの業種については、
エビデンス(証憑書類)を残していただきたいのです。
③調査して、何かみつけても、
大した修正額にならなければ、ポイントになりません。
ポイントを稼ぐためには、
規模が大きい会社に入るのです。
また、税務調査で不正がみつかることが、結構あります。
経理担当者などが、横領、着服目的で、
架空の外注費、人件費をつくるのです。
先日も、空調大手のダイキン工業の税務調査で、
2億円の不正が発覚しました。
④これは③と同じで、
一旦「前科」がつくと、その後は狙われやすくなります。
ですので、前回のブログに書いたとおり、
特にこの重加算税を安易に受けいれることは、
避けてほしいのです。
(前回の記事はこちら)
具体的な選定方法は、次回に続きます。
(福岡雄吉郎)
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください。
« 単独取引では金利は下がらない | トップページ | 闘争に勝つ方法 強い会社になる道を選べ! その④ »
コメント