税理士だって、変われます
“あれはダメ、これはダメ、全部ダメダメ!”
と言っていた税理士先生の態度が、
ガラリと変わってしまう。
そんなケースに、ときたま出会います。
ある顧問先で、
土地をオフバランスして、大きな特別損失を出し、
税引き前利益を大きくマイナスにする、
ということを進めていました。
法人税のキャッシュアウトが数年はなくなります。
そのことを、その企業の顧問税理士に説明しました。
“赤字にするなんて、銀行がだまっていないでしょ!”
“税務署ににらまれますよ!”
“都会でできても、こんな田舎じゃ、妙な噂が立ちますよ!”
“そこまでして節税するのはリスクが高い!”
“実例があるんですか!”
“税金を払うことは、何も悪いことじゃないでしょ!”
よくもまあ、それだけ思いつくなぁ、というくらい、
ああだこうだと、おっしゃられました。
それでも、
ひとつずつ説明・説得し、オフバランスを実施しました。
手順の詳細や、残すべきエビデンスを説明すると、
なんだかんだ言いながらも、理解を示していただいたのです。
結局、やったことがないので、怖かったのです。
で、その後、当たり前ですが、何のお咎めもありません。
予定納税も戻り、キャッシュフローが大幅に改善しました。
その現実を間近に見た税理士先生は、驚いてしまいました。
で、変わったのです。
税引き前利益を赤字にしても、
銀行は何も言わないし、
税務署はにらまないし、
なんの噂も立たない、
ということを、身をもって体験したからです。
先日も、その税理士先生から電話がありました。
“子会社のほうも、税引き前利益で赤字にできました!
こちらも税金払わなくていいですね!ハハハハ!”
同一人物とは思えない、えらい変わりようです。
しかし、このようなことがあると、
「税理士先生も、変われるのだな」
と、実感するのです。
だから、
ダメダメ病の税理士先生に向き合っても、
まずは、丁寧に説明することができるのです。
とにかく、
やったことがない、知らない、
というのが、最大のネックなのです。
その不安を取り払い、実践できれば、変われるのですね。
(古山喜章)
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