社会保険を考える
「社会保険料がバカにならない、何とかしたい」
と質問がありました。
・健康保険なら、10%
・厚生年金なら、17%
それぞれ“給料”にかけて保険料を出します。
これを、会社と本人が半分ずつ負担します。
ところで、
「その割合をかける“給料”って、なんですか?」
と質問すると、「?」という方が結構いらっしゃいます。
この“給料”は毎月の給料ではありません。
特徴が3つあります。
① 4~6月までの給料の平均額で計算すること
・3ヶ月合計額÷3で計算します
・残業、交通費を含みます
②社会保険の計算するときは、
この平均額を1年間使いつづけること
③○○円~○○円は、“××”円と見なされること
たとえば、
290,000円以上~310,000円未満は、「300,000円」
310,000円以上~330,000円未満は、「320,000円」
とみなされて、保険料が計算されます。
なので、309,900円の人と、310,100円の人は、
毎月の差は200円なのに、20,000円違います。
保険料は年間、3万円近く差がでるのです。
会社によっては、春先がすごく忙しくって、
4月~6月だけ残業代がすごい、というところがあります。
となると、保険料の負担がやけに重くなります。
そのときは、「保険者算定」という制度を使えば、
保険料を安くできます。
いまからでも間に合います。
保険料率は、毎年ちょっとずつあがっていて、
3年後、厚生年金なら、いまより1%あがります。
もっともっと、負担が大きくなります。
①~③をふまえて、
・4~6月の仕事を前後にずらす(平準化)
・給与の基準(テーブル)を改めて考える
・昇給時期を7月以降にする
など、保険料の支払計画もデザインすることが、
ますます重要になってきます。
(福岡雄吉郎)
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