個人保証、外れました!
平成26年2月1日より、
「経営者保障に関するガイドライン」
が適用されています。
これは、金融庁が各金融機関に、適用を発したものです。
そこには、財務格付けに応じてではありますが、
・新たな融資時の個人保証をとらない
・過去の個人保証も、企業からの要請に応じて対応する
ということが示されています。
ICOのブログやセミナーでも、お伝えしました。
それを受けて、銀行に交渉し、
「個人保証、外れました!」
という事例をお聞きしました。
つまり、過去の個人保証を外してもらったのです。
ちなみに、政府系金融機関です。
交渉から数か月を要したそうです。
最初は、
“その制度も始まったばかりで、実は私どものほうでも
まだまだ理解不足のところがありますので、
一度持ち帰らせていただいて対応させていただきます”
など、という先延ばし作戦的な応対だったそうです。
まあ、金融庁からのお達しといえども、
行員みなが、ガイドラインを読み込んだり、理解など、
していないのでしょうね。
で、当然、そのまま、何の連絡もない、
という日々が続いたそうです。
なので、
“個人保証を外す件は、どうなっていますか?”
と、何度も要請したそうです。
ようやく、
“外すことで対応させていただきます”
と、なったのです。
銀行としては、先延ばしにしようとしたのでしょうが、
何度も要請があるので、保証を外す対応を決めた、
ということでしょう。
やはり、繰り返し要求する、
ということが大切なのです。
1行ができれば、それが突破口になります。
銀行は横並びの世界です。
“○○銀行は外してくれた”
となれば、外さざるをえなくなります。
それでも拒むなら、
“○○銀行が外して、△△銀行は外さないといことがあるのか、
金融庁に尋ねてみます”
と、やんわり言ってしまえばよいのです。
過去の個人保証も、外せるのです。
外れることで、肩の荷が下りるのです。
ぜひ、交渉をしてみてください。
(古山喜章)
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください。
日本経営合理化協会のサイトにて、
「決算書の“見える化”術」音声配信を始めました。
図を見ながら音声を聞く、新たな配信形式です。
こちらからどうぞ。
LINEアプリのタイムラインにて、
巷で出会ったスイーツを、3行だけ書いて紹介する、
「スイーツ3行書く命」を配信しています。
ID:icofuruyama で、LINE内で検索ください。
« なぜ先発企業が後発企業に追い抜かれるのか? | トップページ | 何でも引き受けない »
「銀行交渉」カテゴリの記事
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい④(2023.07.14)
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい➂(2023.07.13)
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい②(2023.07.11)
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい①(2023.07.10)
- 特別損失を活用しなさい(2023.05.02)
コメント